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かんがえる子ども
¥1,100
かんがえる子ども 著:安野光雅 福音館書店 とにかく、子どもたちには、自分で考えるくせをつけてほしいと思います。誰か偉い人がいっていたからとか、テレビでいっていたからとか、判断を他人に任せるようではつまらないではありませんか。 ーーー本文より 「学び」とは、「考えること」とは何か、絵本の作り手として、子どもと向き合い、自分で考えるおもしろさを」伝えようとしてきた画家、安野光雅さんによるエッセイ。
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多文化共生の実験室 大阪から考える
¥2,200
多文化共生の実験室 大阪から考える 編著|髙谷 幸 青弓社 2022年03月28日 第1刷 大阪は歴史的に在日外国人が多く、民族教室や進路保障にも力を入れる公教育、同和教育の実践と蓄積、民族的マイノリティの権利保障を目指す運動、外国人住民への支援、ヘイトスピーチ対策等、多様な実践、先駆的な取組みが行われてきた。 「反差別」や「人権」という対抗的な理念に基づき共生を目指す実践としてそれらを再評価するとともに、近年の大阪の諸政策に見る民族的マイノリティへの差別的な側面など、大阪の共生をめぐる現実が抱える問題点も指摘して、「多文化共生の実験室」といえる大阪の様々な営みから、全国レベルで進められる多文化共生を批判的に検証する視点を浮き彫りにする。 <内容> まえがき 髙谷 幸 第1部 教育の実践 第1章 大阪の多文化共生教育――公立学校の外国人教育研究組織に着目して 榎井 縁 1 在日朝鮮人教育論の起源――日教組教育研究全国集会で扱われた「民族」言説 2 大阪の公立学校での外国人教育問題の顕在化 3 大阪市での外国人教育研究組織の成立 4 教育運動の変動期と府外教の設立 5 府外教の中心概念としての「ちがいを豊かさに」と「多文化共生教育」 6 多文化共生の日本語教育 7 高校進路保障への取り組み 第2章 共に生きる「仲間」を目指して――大阪府豊中市の「進路保障」を事例に 安岡健一 1 大阪府豊中市という教育の場 2 豊中市の「進路保障」運動 3 「生き方」としての進路――「地元育成」と「進路公開」 第3章 紐帯はどのようにして育まれたか――大阪市中央区での多文化家族支援の実践から 原 めぐみ 1 多文化な繁華街・大阪ミナミ 2 組織内の紐帯の形成 3 外部との橋渡し機能 4 コロナ禍で発揮される「弱い紐帯の強さ」 第4章 教育分野での人権運動・政策の変化――多文化共生をめぐる歴史的・社会的背景 髙田一宏 1 同和教育の課題 2 同和教育の展開――一九九〇年代始めまで 3 同和教育から人権教育へ――一九九〇年代後半から二〇〇〇年代前半にかけて 4 人権教育の動揺――二〇〇〇年代後半以降 コラム1 「民族のほこりと自覚」をもって生きるから「自分のルーツを肯定し、ありのままに生きる」へ 朴洋幸 コラム2 朝鮮学校無償化裁判で何が問われたか 丹羽雅雄 第2部 実践の担い手 第5章 多文化共生を牽引する在日コリアンの教育実践運動の役割――いま生かされつつある「民族学級」というアイデア 金光敏 1 ニューカマーの子どものそばで 2 民族学級の現場の声を韓国政府に届けて 3 ブラジル学校の支援から見えてきた日本社会のいま 4 外国人学校支援 5 ブラジルの子どもたちとの運命的な出会い 6 民族学級というアイデア 7 「多文化共生」を語る筆者の思いと戸惑い 第6章 無条件の生の肯定 ラボルテ雅樹/稲葉奈々子 1 通り過ぎていっただけの社会運動 2 「多文化教室的なもの」がなかった時代 3 進学 4 社会に対して声を上げる権利 5 従順な労働者を製造する工場のような大学への疑問 6 大学中退 7 原発いらない八尾市民の会 8 生存権を取り戻す 9 ルーツ=名乗りたい名前を名乗る権利 10 フィリピン 11 ユニオンぼちぼち 12 とよなか国際交流協会 13 「いま、ここ」での無条件の生の肯定 第7章 アクティビストの不正義感覚と運動ネットワーク 髙谷 幸 1 アクティビストの不正義感覚・運動ネットワーク・制度 2 アクティビストの不正義感覚 コラム3 社会の疑問や怒りを「共生」のエネルギーに変えるカフェcomm cafe 岩城あすか コラム4 マジョリティも問題解決の当事者だ!――「みんなで住民投票!」の問いかけ 小野潤子 第3部 理念/規範的考察 第8章 公正を重視する大阪の公教育理念 志水宏吉 1 ルーツ――同和教育・解放教育 2 在日外国人教育――展開1 3 障害児教育――展開2 4 大阪の教育を貫くもの 5 変化の兆し 第9章 承認の観点からみた大阪の民族学級 河村倫哉 1 承認をめぐるこれまでの議論 2 民族学級の歴史と現在 3 ほかの外国人生徒に対する教育との統合について 4 本名を名乗ることについて 5 日本人の参加について 第10章 民主的実践としてのシティズンシップと多文化共生 遠藤知子 1 民主主義と公正な社会 2 フレイザーの三次元的正義と「代表」の位置づけ 3 民主的実践としてのシティズンシップと多文化共生 4 民主的実践としての多文化共生の意義 第11章 反ヘイトと多文化共生――大阪市と川崎市の比較を通じて 樋口直人 1 移民政策の先進都市の復活?――問題の所在 2 多文化共生と傍観者的態度――「訓練された無能力」の現在 3 反ヘイトでの多文化共生の位置――大阪市と川崎市の場合 4 川崎の反ヘイトと多文化共生 5 鶏肋としての多文化共生を超えて――結語にかえて コラム5 コロナ禍で見えてきた外国人労働者の生活実態 勝部麗子 あとがき 髙谷 幸 髙谷 幸(タカヤ サチ) 東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専攻は社会学、移民研究。著書に『追放と抵抗のポリティクス』(ナカニシヤ出版)、編著に『移民政策とは何か』(人文書院)、共著に『多様性との対話』(青弓社)など。
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檻の中のライオン
¥1,430
檻の中のライオン 著:楾 大樹 かもがわ出版 2016年6月20日第1刷 2018年11月20日第11刷 憲法を子どもに説明できますか? 子どもには難しい。まだ早い、とお思いでしょうか? でも、憲法を知るのは大切なことですよね。 一番わかりやすい憲法の入門書として、ご家族で読んで家族で読書会をされてみてはいかがでしょうか。 小学校低学年にもわかりやすく物語にして説明した『おりとライオン』もどうぞ。
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鬼ばばの島
¥1,430
鬼ばばの島 文|今井恭子 絵|阿部 結 小学館 2021年9月21日 初版第1刷 まめつぶほどの小さな島で、ひとりきりで暮らす鬼ばば。 生きるために、お父も息子も捨てた。 世話するものなどいない方がいい。 そう思いながらも、流れ着く者を無碍にはできず。 阿部結さんの挿画がよい。 一見、容易に心を開かなそうな偏屈そうな鬼ばばだけれど、長い間の孤独な暮らしの中、情けをかけると別れが辛くなることもよく知ってるのだろう。 子どものようなまん丸い目は何もかも見透すようで、傷つくことを恐れて何も映していないようでもある。 小学校3年生くらいから読める児童書ですが、大人の女性が読むと胸が締め付けられます。
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手づくりのアジール
¥1,980
手づくりのアジール 「土着の知」が生まれるところ 著|青木真兵 晶文社 2021年11月25日 初版第1刷発行 「アジール」とは、社会の支配的な原理が及ばない場所、さまざまな理由から苦しい生活を余儀なくされた人々が逃げ込める「避難所」という意味だそうです。 地に足がついたまっとうな生き方をするためには、そのような場所を自分で「手づくり」して確保することが必要ではないか、と著者は提案します。 息苦しくなった時、社会と繋がりながら距離を保ち、もう一度深く息を吸えるように、奈良の東吉野村に移住し、人文系施設図書館「ルチャ・リブロ」を主宰する著者が、そこで得た知見を同年代の研究者と共有し、意見交換をした記録。 <内容> 「闘う」ために逃げるのだ ー二つの原理を取り戻す 対話1 逃げ延びるという選択 栢木清吾✖️青木真兵✖️青木海青子 対話2 これからの「働く」を考える 百木漠✖️青木真兵 「最強」とはなにかー山村で自宅を開くこと 対話3 「スマート」と闘う 藤原辰史✖️青木真兵 対話4 土着の楽観主義 竹端寛✖️青木真兵 手づくりのアジール ー「自分のために」生きていく 対話5 生活と研究 磯野真穂✖️青木真兵 対話6 ぼくらの Vita Activeーマルクス・アーレント・網野善彦 百木漠✖️青木真兵 山村デモクラシーII
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彼岸の図書館 ーぼくたちの「移住」のかたち
¥2,200
彼岸の図書館 ーぼくたちの「移住」のかたち 著|青木真兵・海青子 夕書房 2019年10月7日 初版第1刷発行 奈良県東吉野村の古民家に移住し、「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」を開設する青木夫妻。 12の対談とエッセイでたどる「社会実験」のはじまりとこれから。 <内容> はじめに 1 命からがらの移住 移住前夜1 単身、凱風館へ乗り込んだ青木の相談 内田樹×青木真兵 移住前夜2 青木、完全移住を決意。 内田樹×青木真兵 理想の大家さんと出会う 青木真兵 あわいの空間 青木海青子 ぼくらの移住道 鈴木塁×青木真兵 限界集落と自己責任 青木海青子×青木真兵 「ちょうどいい」を基準に 青木真兵 命からがら 青木海青子 2 籠ること、開くこと 「マイ凱風館」をもつ 光嶋裕介×青木真兵 職業・奪衣婆 青木海青子 とりあえず、十年先の地方 内田樹×青木真兵 できるのハードル 青木海青子 あいつ、給料出なくなっても図書館やってる 青木海青子 村で未来を語る 坂本大祐×青木真兵 「仕事」と「稼ぎ」の境界線 神吉直人×東千茅×青木真兵 優しさ問題 青木海青子 3 土着の時代へ 生命力を高める場 光嶋裕介×青木真兵 生命力が単位の社会へ 青木真兵 成長したり、しなかったりする有機体 青木海青子 あたらしい家族のかたち 太田明日香×青木真兵 近くてゆっくりを楽しむ 野村俊介×小松原駿×青木真兵 「大人」が多数を占める社会へ 青木真兵 これからの「プラットフォーム」をつくる 内田樹×青木真兵×青木海青子 地に足をつける――土着の時代を生きていく 青木真兵 おわりに
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子どもが孤独でいる時間
¥1,430
子どもが孤独でいる時間 著|エリーズ・ボールティング 訳|松岡享子 こぐま社 1988年12月15日 初版第1刷 2019年5月1日 第29刷 著者のエリーズ・ボールディングは、社会学者であり5人の子どもの母であり、クエーカー教徒でもあります。 子どもが孤独でいる時、大人は出来るならばそのような状況を避けたいと考えます。 ですが、著者は大人同様、子どもにも孤独でいる時間が必要だと説きます。 それは、自由であること、内へ向かうこと、自分自身を発見することのために欠かせない条件であり、人間にはひとりでいる時にしか起こらないある種の成長があるのだと。
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ニワトリと卵と、息子の思春期
¥1,595
ニワトリと卵と、息子の思春期 著|繁延あづさ 婦人之友社 2021年11月30日 初版第1刷 なかなか自我の強い長男さん。 ゲームを買いに行ったと思ったら、ゲームに代わりに鶏を飼わせてと。 住宅街でニワトリなんて飼えっこないだろうと心配する母をよそに、外堀から埋めていく長男さんの行動力、綿密な計画、そして生き物を飼うという行為の責任の取り方がすごい。 振り回されているようで適切なタイミングで適切なサポートはするし、息子と世間をちゃんと繋げている著者もすごい。
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大邱の夜、ソウルの夜
¥1,980
大邱の夜、ソウルの夜 著|ソン・アラム 訳|吉良佳奈江 解題|町山広美 ころから 2022年2月2日 1刷 ソウルでイラストレーターの仕事をしていて結婚願望もないと思っていた友だちのホンヨンから結婚すると聞いた時、 「おめでとう」より先に口をついて出てくる言葉は「何? なんで? マジ?」 地方都市の大邱で家の中でも職場でも思うようにならない日々を過ごすコンジュは、ブログを通じて知り合ったホンヨンを頼りにソウルに脱出するも、思うようにならないのはソウルも同じ。 「なんでだろう 私、自分が一番しんどいって思う。」とコンジュ。 私の方がしんどいとは言わない奥ゆかしさが切ない。 誰だって、しんどいことがあるのは分かってる。 みんな、しんどいことを我慢していることを知っている。 共感しつつも、後悔しないように生きてきたつもりだけど、自分の人生は本当に自分で決めてきたのだろうかと苦しくなってしまう。 せめて、これからの若い人たちに「自分もそうだった」と言わないでおこうと誓う。 しんどいのが当たり前じゃない時代になるように。
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“グリムおばさん“とよばれて
¥1,980
“グリムおばさん“とよばれて メルヒェンを語りつづけた日々 著|シャルロッテ・ルジュモン 訳|高野享子 こぐま社 1986年7月25日 初版第1刷 2021年8月5日 改訂版 第1刷 著者のルジュモン夫人は、病院で医療技術員として働くかたわら、大人の患者、傷病兵にメルヒェンを語り聞かせるうちに、人の生きる支えになると確信し、のちに語り手となりました。 野戦病院での語りの体験や、「メルヒェン語り」の日記は、読み聞かせをする人の参考になるだけでなく、メルヒェンに親しんで大きくなった自分をも深く肯定されたように思います。
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昔話の扉をひらこう
¥2,000
昔話の扉をひらこう 著|小澤俊夫 暮しの手帖社 2022年1月26日 初版第1刷 グリム童話に関心を持ったことをきっかけに、70年以上も昔話の研究をしてこられた小澤俊夫さんが語る昔話のすすめ。 なぜ、昔話が大切か、昔話が伝えるメッセージ、語りの秘密。 人と人とを結びつける昔話の魅力に、もう一度出会ってください。
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お味噌知る。
¥1,760
お味噌知る。 著|土井善晴 土井光 世界文化社 2021年11月10日 第1刷 2022年1月10日 第3刷 一汁一菜でよいと提案された土井善晴さんと長女光さんの味噌汁の本。 ツナ缶で出汁をとったり、パンに合う味噌汁も。 ひとり分のレシピから、家族の好みや季節に合わせた味噌汁、スペシャルな味噌汁まで。 一人暮らしの学生さんにも、ご高齢の方にも。
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象の旅
¥2,200
象の旅 著|ジョゼ・サラマーゴ 訳|木下眞穂 書肆侃々房 2021年10月6日 初版第1刷 ジョゼ・サラマーゴ生誕100年(2022年)! 象は、大勢に拍手され、見物され、あっという間に忘れられるんです。 それが人生というものです。 ノーベル賞作家サラマーゴが最晩年に遺した、史実に基づく愛と皮肉なユーモアに満ちた傑作。 1551年、ポルトガル国王はオーストリア大公の婚儀への祝いとして象を贈ることを決める。象遣いのスブッロは、重大な任務を受け象のソロモンの肩に乗ってリスボンを出発する。 嵐の地中海を渡り、冬のアルプスを越え、行く先々で出会う人々に驚きを与えながら、彼らはウィーンまでひたすら歩く。 時おり作家自身も顔をのぞかせて語られる、波乱万丈で壮大な旅。 (出版社サイトより)
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日本移民日記
¥1,870
日本移民日記 著|MOMENT JOON 岩波書店 2021年11月16日 初版第1刷発行 韓国出身の移民として生きる経験に根ざし、日本語表現の新たな地平を切り開くラッパー、MOMENT JOON。日本のヒップホップ、「外人」であること、差別語、詩人・金時鐘との出会いなど、日々の経験と思索から見える日本社会の風景を、鋭く率直な言葉で綴る。硬直した社会にくさびを打ち込む、待望にして初の著作! 版元サイトより ★著者プロフィール MOMENT JOON(モーメント・ジューン) ラッパー。ソウル特別区出身、大阪府池田市井口堂在住。 移民である自身の経験に根ざした唯一無二の表現を追求し、2020年のファーストアルバム『Passport &Garcon』では、日本社会における排外主義の交流や差別意識の蔓延、同調圧力、シニシズムといったものを怒りや不安とともに突きつけ、その上で「君が居るから日本は美しい」と歌って大きな反響を呼んだ。執筆の分野でも『文藝』(河出書房新社)に自身の徴兵体験をもとにした小説「三代、兵役、逃亡、夢」を発表するなど、多方面に活躍している。
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日本疫病図説
¥1,760
日本疫病図説 著|畑中章宏 笠間書院 2021年5月10日 初版第1刷発行 錦絵、玩具、アマビエまで…病にまつわる美術・工芸品、大集合! 様々な感染症に見舞われてきた日本。人々は神仏や有名な武将、予言従獣などのイメージを形にすることで、病除けの願いを託したり、病魔との上手な付き合い方を探ってきた。 新型コロナ禍の今こそ見つめ直したい、“疫病退散”を一挙公開。 1章 疫神の誕生 2章 近世のまじない絵 3章 予言する妖怪たち 4章 明治の流行病 コラム 祇園信仰と蘇民将来 疫病除けの郷土玩具 疫神を祀る風習
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関西弁で読む遠野物語
¥1,760
関西弁で読む遠野物語 著:柳田国男 訳:畑中章宏 絵:スケラッコ エクスナレッジ 2020年3月30日第1刷 遠野物語は岩手県の内陸部にある遠野に伝わる物語。民俗学者の柳田国男が遠野出身の佐々木喜善から聞いた話をもとに普遍的な民俗資料として文語体で書き記したものです。 ですが、もとは身内や集落で大人から子どもへと語り聞かせた物語。そんな『遠野物語』をおかしみと親しみをそなえた関西弁で語ります。 生涯、関西訛りが抜けなかったという柳田国男が、家でおかんに聞かせる時は、こんな風に言うてたんやろな、と読んでください。 読んでるうちに人に語り聞かせたくなります。 そういうと、うちの近くにもけったいな話あるねんけど… 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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遠野物語 山の人生
¥1,012
遠野物語 山の人生 著:柳田国男 岩波文庫 1976年4月16日第1刷 2007年10月4日第47刷改版発行 2019年8月6日第60刷 1910年の発行から、今年で110周年を迎える『遠野物語』 民俗学入門として、あるいは伝承文学として、今なお多くの人々に読み継がれています。
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新装版 ペーパー ムービー
¥1,386
新装版 ペーパー ムービー 著|内田也哉子 朝日出版社 2021年11月8日初版発行 19歳の内田也哉子が描く、友愛、恋愛、家族愛。 人生は、たいせつなシーンがつながりふくらむペーパームービー。 表紙のベビーピンクの色そのままに、無垢でやわらかく それでいて、ユーモアに溢れた文章に心がくすぐられる。 内田也哉子さんのお母様は樹木希林さん。 畑に植えた苗の添え木のように真っ直ぐ立ってるような人だったのかしら。 手を貸すことも包み込むこともせず、けれど、也哉子さんは身をもたせ掛けたらそのままに。 伸びるがままに、自然のままに。 最初の刊行から、26年。あとがきのようなもの、文庫版あとがき(1)と(2)、 そして、今回の新装版あとがきと、全て収録。 伸びやかに光を受け止めようと葉を広げる若木が、 花を咲かせ、実を実らせ、今は心地よい木陰を作る樹になったような 清々しい時の経過を感じる。
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ロザムンドおばさんのお茶の時間
¥1,320
ロザムンドおばさんのお茶の時間 著|ロザムンド・ピルチャー 訳|中村妙子 朔北社 2021年11月30日 第1刷 日常の中のかけがえのない時間。人との繋がり、信頼が人を強くする。 イギリスのベストセラー作家、短編集第2弾。
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ロザムンドおばさんの贈り物
¥1,320
ロザムンドおばさんの贈り物 著|ロザムンド・ピルチャー 訳|中村妙子 朔北社 2013年5月31日 第1刷 人との出会いや偶然の巡り合わせで心が決まる時、報せを受けたと感じる時、わだかまりが融ける時。天からの贈り物のような人生のふとした瞬間を集めた心温まる短編集。
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『日本残酷物語』を読む
¥880
『日本残酷物語』を読む 畑中章宏 平凡社新書 高度成長の坂道を登りつつあった昭和三十年代半ば、宮本常一、谷川健一らが中心となって平凡社から刊行された『日本残酷物語』。 名もなき民衆の営みを「物語」として記録した、この叢書はその後の民衆史、生活史のみならず、記録文学などにも大きな影響を与えた。 「残酷」という視点から描きだされたのは、果たして、いかなる「日本」だったか。 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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モモ
¥1,870
モモ 作:ミヒャエル・エンデ 訳:大島かおり 岩波書店 1976年9月24日第1刷 2017年8月4日第74刷 小学5、6年以上 児童文学の金字塔、ミヒャエル・エンデの『モモ』 時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語 と表紙にある文を読むとSFファンタジーのようですが、現代社会への痛烈な批判とともに、そこここに散りばめられる真実の言葉は、いつまでも輝きを失うことはありません。
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故郷の味は海をこえて
¥1,400
故郷の味は海をこえて 著・写真 安田菜津紀 ポプラ社 2019年11月 第1刷 N.D.C.916 231p. 気鋭のジャーナリスト安田菜津紀さんが伝える日本で暮らす難民の人々。 なぜ国を離れなければならなかったのか、どうやって日本に辿り着いたのか、入管の問題、今の日本に思うこと。 小学生向けの易しい言葉で書かれてますが、大人も知らないことが殆どではないでしょうか。
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よい移民
¥2,640
よい移民 著|ニケシュ・シュクラ 訳|栢木清吾 創元社 2019年7月25日 お話の主人公は、いつも白人? 脇役にアジア系や黒人が描かれていたら、多様性に配慮したことになるのでしょうか? あなたの国の文化を知ってますよ、という意味なのだろうけど、その国らしさを求められる。いつもいつも。 70年代以降生まれの俳優、ミュージシャン、詩人、ジャーナリストなど、移民2世・3世の著名なクリエイター21人の、移民としての自己存在の意味や葛藤、社会の偏見などを繊細かつ巧みに表現。編集は、インド系移民の若手作家ニケシュ・シュクラ。