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ね, うし, とら……十二支のはなし
¥1,650
ね, うし, とら……十二支のはなし 文|ドロシー・バン・ウォアコム 絵|エロール・カイン 訳|へんみ まさなお ほるぷ出版 よく知られている十二支の順番を決めるお話とは少し違いますが、やはり、ねずみは知恵者。 他の動物たちのおおらかさもいいですね。 エロール・カインのエキゾチックな画風がなんとも素敵。 1978年初版発行のロングセラーです。
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たつのこたろう
¥1,760
たつのこたろう 文|松谷みよこ 絵|朝倉摂 講談社 松谷みよ子さんの長編童話『龍の子太郎』は国際アンデルセン賞も受賞した代表作。 鬼にさらわれた友だちにの少女あやを助けに、そのまま龍になった母親を探しに出かけます。 さらには貧しい村を豊かにするため一大事業を成し遂げるたつのこたろう。 最初は怠け者で、つまはじきにされていたたろうが、友だちと目的を得て大きく成長します。 朝倉摂さんの絵がとても美しい。動物に囲まれている姿は心やさしいけれど浮かない表情で、とてもじゃないですが大きなことを成し遂げるようには見えません。 ですが、揺るぎないやさしさがあり、次第に味方を得ていく困難の解決の仕方には大人もおおいに学ぶところがありそうです。
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世界はこんなに美しい
¥2,200
世界はこんなに美しい 文|エイミー・ノヴェスキー 絵|ジュリー・モースタッド 訳|横山和江 山烋のえほん 初版刊行年 2022年10月 半世紀前の1973年。ひとりの女性がバイクで世界一周するという冒険に出ました。 アンヌ=フランス・ドートヴィル。28歳の出発です。 少しの荷物を持って、125ccのカワサキのバイクに乗り、 パリを離れると、バイクの故障や嵐など数々の困難を乗り越え、4ヶ月をかけて世界を横断しました。 まだ女性の社会進出が現代ほどではなかった時代に、どれほど多くの女性たちに勇気を与えたことでしょうか。それにバイク乗りたちにも。 半世紀前、自由を求めて旅立つ女性がいて、世界は明るく開かれていた。 アンヌが駆け抜けたいくつかの場所は、すっかり変わってしまい、 もう二度と誰の目にも触れることが出来ない場所もあります。 それでも、世界は美しくあってほしい。 人間はよいものであってほしいと願い続けます。
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あいたかったよ
¥1,430
あいたかったよ 作|エルズビエタ 訳|こやま峰子 朔北社 初版刊行年 2000年4月 ちっちゃなウサギの恋人たち。大人になったら結婚しようって約束してる。 だけど、戦争が始まって、恋人たちはイバラの垣根で引き裂かれる。 長く続いた激しい戦争の後、傷ついて帰ってきたお父さんが言う。 戦争はなくならないと思うよ。大人しくなることはあるんだけれど。 だから、みんなで、戦争が暴れ始めないように気をつけていなければならないんだよ。