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はだしのゲン 全10巻
¥7,480
はだしのゲン 全10巻 作|中沢啓治 出版|汐文社 初版年月日 1975年5月12日 原爆をテーマに、勇気と感動を与え続けているロングセラー 「はだしのゲン」は、中沢啓治先生ご自身の被爆体験をもとに描かれました。 店主の小学生時代は学校図書館に揃えられていました。 現在は残酷な描写があるといった理由で置かれなくなってきました。 原爆の恐ろしさのインパクトが強いですが、 戦争に反対すると「非国民」と罵られ、自由に思うことを言えず、同調圧力に屈し、家族の中にも猜疑心を抱く。 戦争は戦場でだけ起こっているのではなく、家の中にも隅々にまではびこるものなのだということが分かります。
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ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言
¥1,276
ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言 著|スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ 訳|三浦みどり 岩波書店 2016年2月16日 第1刷 1941年にナチス・ドイツの侵攻を受けたソ連白ロシア(ベラルーシ)では数百の村々で村人が納屋に閉じ込められ焼き殺された。約40年後、当時15歳以下の子供だった101人に、戦争の記憶がどう刻まれているかをインタビューした戦争証言集。従軍女性の声を集めた『戦争は女の顔をしていない』に続く、ノーベル文学賞作家の代表作。(解説=沼野充義)
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ニッキーとヴィエラ
¥2,420
ニッキーとヴィエラ 作|ピーター・シス 訳|福本友美子 BL出版 2022年3月20日 第1刷 第二次世界大戦中、ナチスから子ども達だけでも助けたいと行動したイギリス人男性がいました。669人をチェコスロバキアからイギリスへと逃しました。 男性の妻が当時の書類を見つけるまで、誰にもそのことを話していませんでした。 自らの行動を「やるべきことがあったから、やっただけだ」と言うニッキーに助けられた子どもたちの中には、イギリスの国会議員になり移民の子どもたちを守る法律の制定を議会にかけている人もいます。
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手塚マンガで憲法九条を読む
¥1,650
手塚マンガで憲法九条を読む 手塚治虫 解説|小森陽一 子どもの未来社 2018年6月9日 第1刷 戦争が終わり、これでやっと禁止されていた漫画を自由に描くことが出来る喜びも、顔に傷を負いオペラ歌手への夢を断たれた京子ちゃんの目に光る涙の前で急速にしぼむのでした。 半自伝的作品「紙の砦」はじめ、敵基地先制攻撃論に基づいて出征する近未来の戦争を描いた「ザ・クレーター 墜落機」、戦争の惨禍を忘れた現代人への警告「1985への出発」など、憲法九条に関わるアンソロジー。
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しあわせなときの地図
¥1,540
SOLD OUT
しあわせなときの地図 文|フラン・ヌニョ 絵|ズザンナ・セレイ 訳|宇野和美 ほるぷ出版 2020年10月10日 初版第1刷 2021年6月1日 第2刷 ソエは生まれてからずっと暮らしてきた町をはなれます。 戦争のせいで、家族と逃げなければならなくなりました。 町を離れる前の晩、地図を広げて、楽しいことがあった場所に印をつけてみました。 それぞれの場所に思い出があります。 出会った人、楽しかったことがあります。 夢をみて、しあわせなときを過ごした町です。 戦争のせいで離れなければなりません。
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核兵器はなくせる
¥902
核兵器はなくせる 著|川崎 哲 岩波ジュニア新書 2018年7月20日 第1刷 2017年7月、国連で核兵器の全面禁止を定めた「核兵器禁止条約」が成立し、条約の成立に大きく貢献したNGO・ICANは、同年末にノーベル平和賞を受賞します。 その中心で、今も核兵器廃絶のために奔走する著者が、条約ができていく様子や活動の日々、そして世界のこれからについて、核の現状をふまえながら熱く語った一冊。
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あいたかったよ
¥1,430
あいたかったよ 作|エルズビエタ 訳|こやま峰子 朔北社 2000年4月10日 第1刷 2017年7月31日第4刷 33p 21x15cm ちっちゃなウサギの恋人たち。大人になったら結婚しようって約束してる。 だけど、戦争が始まって、恋人たちはイバラの垣根で引き裂かれる。 長く続いた激しい戦争の後、傷ついて帰ってきたお父さんが言う。 戦争はなくならないと思うよ。大人しくなることはあるんだけれど。 だから、みんなで、戦争が暴れ始めないように気をつけていなければならないんだよ。
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グラフィック版 アンネの日記
¥1,760
グラフィック版 アンネの日記 編|アリ・フォルマン 絵|デイビッド・ポロンスキー 訳|深町眞理子 出版|あすなろ書房 2020年5月30日 第1刷 グラフィックノベルで読む『アンネの日記』 13歳の誕生日にもらった日記帳に綴る、誰にも話せなかった自分の気持ち。 「キティー」と名付けたその日記帳は、隠れ家暮らしの心の大きな支えとなぐさめになり、等身大のアンネ・フランク、家族や一緒に隠れ家に棲まう人々の様子をつぶさに伝えます。 この本は、アンネ・フランク財団のもとに出版されました。
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ジャーニー 国境をこえて
¥2,200
ジャーニー 国境をこえて 作:フランチェスカ・サンナ 訳:青山真知子 出版:きじとら出版 2018年9月初版 21.5cm×28.5cm 海岸に打ち寄せる黒い波が、やがて不安に変わり全てを覆いつくす。 戦争が始まったのだ。たくさんのものを後にのこし、森を抜け、立ちはだかる高い壁を越える。海を渡り、長いながい旅を続ける。 いつかきっと、安心してくらせるところへ、たどりつけますように。 これは、作者自身が難民の少女たちから聞き取った実話を元にした物語です。 世界のあちこちで、いつ終わるかわからない旅を続ける人々がいます。わたしたちの国は、安心してくらせるところになり得るでしょうか。まさか、逃げ出して旅を強いられる日が来るのではないでしょうね。 デビュー作にして、すでに20ヵ国語に翻訳された話題作です。それだけ、身近なテーマであるといえるのでしょう。
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ふたりの約束
¥1,760
ふたりの約束 文|プニーナ・ツヴィ、マーギー・ウォルフ 絵|イザベル・カーディナル 訳|金原瑞人 西村書店 2020年1月27日 第1刷 名簿から一度消された名前を復活させる。アウシュヴィッツではそれは奇跡。 絶対に離れないという強い気持ちで生き抜いたトビーとレイチェルの物語をふたりの実の娘たちが語りつぐ。 ナチ・ドイツによって、約600万人のユダヤ人や少数民族のロマ、障害者の人々が殺されました。 ホロコーストとよばれるこの出来事は、第一次世界大戦敗戦、世界恐慌で人々が希望を持てなくなった時、ヒトラーがユダヤ人のせいにし差別を政策にしたのです。
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まちんと
¥1,320
まちんと 文|松谷みよ子 絵|司 修 偕成社 1978年2月 昭和二十年八月六日の朝、げんしばくだんに おうたげな 広島に住むもうすぐ三歳になる子が、原爆に巻き込まれました。 苦しみながらトマトを欲しがり、まちんと(もうちょっと)まちんとと言いながら 死んでいきました。 松谷みよ子さんの文に司修さんの絵が実感の重みを伴い心に根をおろす現代の民話。
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アネモネ戦争
¥1,650
SOLD OUT
アネモネ戦争 作|上村亮太 BL出版 2020年10月10日 ある国の欲張りな王様が学者に命じました。 世界で一番きれいなアネモネを作れ。 ところが、種は風にふかれて国境を越えます。 アネモネの秘密を守るために王様は戦争を始めました。 人々は次第に考えることをやめ、自分さえ安全だったらいいと思うようになります。 それこそが、戦争です。 もう、戦争が始まっているのかもしれません。
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子どもの本で平和をつくる
¥1,760
子どもの本で平和をつくる 文|キャシー・スティンソン 絵|マリー・ラフランス 訳|さくまゆみこ 小学館 2021年7月19日 イエラ・レップマンは、ドイツに実在した人物で、戦争ですべてが壊れてしまった時も、 子どもの本の力を信じて、平和をつくろうと世界に呼びかけました。 他の国から届いた本を見ることで、お互いがつながっていると感じられる。 そのことが、戦争がまた始まらないため、良い方法ではないかと考えました。 店主も全く賛同します。 良質の翻訳絵本がたくさんあります。また日本の絵本も海外でたくさん翻訳されています。 子どもの頃に、別々の国で同じ絵本を読んで、同じ感動を体験する。 きっと、平和に結びつくと信じています。
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なぜ戦争はよくないか
¥1,320
なぜ戦争はよくないか 文|アリス・ウォーカー 絵|スティファーノ・ヴィタール 訳|長田弘 偕成社 2008年12月 第1刷 何ひとつ良いことなどない戦争の無惨さを感覚的に訴えかける。 差別の構図を、その中で強く生きる黒人女性の姿を描いた『カラー・パープル』の著者アリス・ウォーカーが、2001年9月11日の同時多発テロに対する」アメリカの報復を知り、「戦争」が何かもわからないまま巻き込まれる子どもたちをこれ以上増やしたくない思いで作られた絵本。
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あるひあるとき
¥1,650
あるひあるとき あまんきみこ|文 ささめやゆき|絵 のら書店 2020年7月10日 初版第1刷 著者のあまんきみこさんは、少女時代を中国の大連で過ごしました。 第二次世界大戦の敗戦により、大連はソ連軍の占領下におかれ、日本人は身一つで引き上げることになりました。 大切な友だちとの別れを回想する形で語る。幼い少女の寂しさ、切なさ、押し込めた想いを綴るのは、『おにたのぼうし』や『ちいちゃんのかげおくり』など、数々の名作を生み出してこられた、あまんきみこさん。 語り継ぐべき物語だと思います。
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ちいちゃんのかげおくり
¥1,430
ちいちゃんのかげおくり あまんきみこ|作 上野紀子|絵 あかね書房 1982年8月 初版第1刷 2021年7月 第83刷 国語の教科書で読まれた方も多いと思います。 とても印象深いお話でした。 仲のいい家族に親切なおじさんやおばさん。 悪い人は誰も出てこないのに、なんの罪もない小さな命がそっと消える。 その理不尽さになんとも言えない気持ちになりました。 過去の話でしょうか。 教科書で読まれた方も、ぜひ、絵本で読み直していただきたい。 上野紀子さんの描くちいちゃんが愛らしいほど、より哀しさが迫ってくるようです。
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ワタシゴト
¥1,540
ワタシゴト 著|中澤晶子 絵|ささめやゆき 汐文社 2020年7月 第1刷 中学校の修学旅行で訪れた広島の原爆資料館。 弁当箱やワンピース、くつなど、それぞれの資料について事前学習で掘り下げ、実際の場所に赴きます。それぞれに選んだ理由があり、遺された資料は、中学生のやわらかい感受性に響き、語りかけ、原爆の被害者は単なる数でなく、ひとりひとりの確かな存在として浮かびあがってきます。 ワタシゴトとは渡し事。記憶を手渡すこと。 ワタシゴトは、私事。他人のことではない、私のこと。
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エリカ
¥1,650
エリカ 奇跡のいのち 文:ルース・バンダー・ジー 絵:ロベルト・インノチェンティ 訳:柳田邦男 講談社 表題にある黄色い星は、ユダヤ教とユダヤ民族のシンボル「ダビデの星」。1933年から1945年の12年間に600万人もの星が流れ星と消えました。 強制収用所に向かう汽車の窓から一縷の望みをかけて放り投げられた赤ん坊がエリカその人です。 ーお母さまは、じぶんは「死」にむかいながら、わたしを「生」にむかってなげたのですー R・インノチェンティの仔細な描写が、目を逸らさないようにと告げているかのようだ。
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ミスター オレンジ
¥1,650
SOLD OUT
ミスター オレンジ 作|トゥルース・マティ 訳|野坂悦子 絵|平澤朋子 朔北社 2016年9月30日 第1刷 2018年5月31日 第3刷 NYの八百屋のライナス少年は戦争に行った兄のアプケのことばかり考えています。 お母さんはアプケが志願兵になったことが許せず、兵隊を誇りに思うのはいけないこと? ある時、アプケの戦況を伝える生々しい手紙を読んでしまい、ライナスは分からなくなってしまいます。気持ちが弱くなりそうな時、いつも励ましてくれたコミックのスーパーヒーローがアプケを戦争に駆り立てたんだろうか? ライナスのやりきれない思いを戦争を逃れてヨーロッパから移り住んだ画家のミスター・オレンジが受け止めます。 想像力が大事だと、未来を信じ、創るのは想像力だと、空想の産物では無く本当の想像力の大切さを説きます。 ミスター・オレンジのモデルは、オランダの画家ピート・モンドリアンです。 モンドリアンは赤・青・黄の三原色で独自の絵画表現を確立し、作中にもオレンジは決して使わない色だけどね、というやり取りもみえます。 オレンジはオランダを象徴する色。「解放」「勝利」という意味で使われることもあるそうです。未完成のまま最後の作品となった「ヴィクトリー・ブギウギ」は、明るい未来に向かって、次の世代に仕上げを託されたのかもしれませんね。 作者のトゥルース・マティの夫で、ワウター・ヴァン・レークの『ケープドリとモンドリアンドリ』は、同時期に制作されました。合わせてどうぞ。
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あの湖のあの家におきたこと
¥1,980
あの湖のあの家におきたこと 文|トーマス・ハーディング 絵|ブリッタ・テッケントラップ 訳|落合恵子 クレヨンハウス 2020年11月1日第1刷 湖のほとりのその家に夫妻と4人の子どもたちは、週末ごとに心安らぐひと時を過ごしていました。しかし、ナチスが権力を握った後、秘密警察ゲシュタポに取り上げられるのです。 それから家の住人は入れ替わり、家はそれぞれの家族の愛や安堵や不安や憎しみを受け容れてきました。 これは、ドイツで本当にあった物語。その家の最初の持ち主は作者の曽祖父です。いくつもの家族を見守り、荒れ果てた家は作者のトーマス・ハーディングによって修理され、曽祖父の名前から「アレクサンダーハウス」と名付けられました。この家が見てきた時代を忘れず、同じ過ちを繰り返さないために教育やレクリエーションを行う場所に生まれ変わったのです。 『おなじそらのしたで』や『手と手をつないで』でも人気が高いブリッタ・テッケントラップのえが非常に美しいです。これまでの作品の明るくかわいらしい印象と違いますが、繊細かつ重厚さも加わり10代から大人の心にもずしりとしみ入る作品です。
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ラグリマが聞こえる ギターよひびけ、ヒロシマの空に
¥1,650
ラグリマが聞こえる 著|ささぐちともこ 絵|くまおり純 汐文社 2020年6月 第1刷 「ラグリマ?」 「そう。スペイン語で涙っていう意味だよ」 ギター奏者だったパパの弾く「ラグリマ」が大好きだった。 ある日、古い洋館から聞こえてきたクラシックギターの曲は…… 広島に、一本の古いギターがあります。 原爆被害に遭いボロボロになりましたが、何ヶ月もかけて修復され、再び美しい音色を奏でるようになりました。今この「被曝ギター」は広島のギタリストによって、平和コンサートなどで演奏されています。 ギターはたくさんの涙を受けながら多くの人の手から手へ渡り、伝えられない思いを伝え、受け継いでいくのでしょう。 そんなギターから生まれた物語。
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水曜日の本屋さん
¥1,650
水曜日の本屋さん 文|シルヴィ・ネーマン 絵|オリヴィエ・タレック 訳|平岡敦 光村教育図書 2009年10月30日 第1刷 2010年4月25日 第2刷 25p 30×22cm 学校が休みの水曜日には、本屋さんに行く。 きまって、あのおじいさんもいる。 おじいさんが読んでいるのは、分厚い戦争の本。 時々、ハンカチで涙を拭いながら読む。 ある日、おじいさんが本を探すと、売れてしまったのだと…
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光のうつしえ
¥1,430
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島 著|朽木祥 講談社 2013年を10月11日 第1刷 2016年9月5日 第7刷 灯籠を見送る希未の横顔を見つめる老婦人。 「あなた、おいくつ?」 「12歳です」 そんなはずは…と言ったような気がした。 誰かを捜しておられる人が、広島にはたくさんおられるからねぇ 戦争でたくさんの人が命を落とした。 生き残った人々は、大切な人を失った人々。 「悼む」とは、ずっと忘れないで伝えていくということ。
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せんそうがやってきた日
¥1,650
SOLD OUT
せんそうがやってきた日 ニコラ・デイビス|作 レベッカ・コッブ|絵 長友恵子|訳 すずき出版 2020年6月15日 初版第1刷 いつもと変わらない朝を過ごし、学校で勉強をする。 そして、ランチタイムの、すぐあとにせんそうがやってきた。 2016年、イギリス政府は3000人の孤児の難民の避難所収容を拒否しました。 同じような時期に、座る椅子がないとの理由で、難民の女の子が学校への入学を断られました。 絵本では行き場をなくした女の子の座る椅子は、子どもが持ってきてくれます。 さあ、どうぞと誰も座っていない椅子が次々に用意されます。 自分が居ていいと思えることは希望を持つこと。 それが、戦争を押し返していくことになるのです。 世界には2,250万人の難民がいます。その半分以上が子どもです。