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あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ
¥1,100
あめが ふるとき ちょうちょうは どこへ 作:M・ゲアリック 絵:L・ワイスガード 訳:岡部うた子 金の星社 初版刊行年 1974年8月初版発行 あめがふるとき ちょうちょうはどこへいくの? もぐらなら土に潜れるし、ミツバチは巣に帰れる。 あひるやかめは雨がふっても平気。 でも、ちょうちょうは どうしているの? 幼い子どもの素朴な疑問が自然への瑞々しい好奇心となり か弱い者への温かいまなざしへと深まっていきます。 抑えた色調の絵も美しく、詩集のような絵本です。
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バーバ・ヤガー
¥1,650
バーバ・ヤガー 文:アーネスト・スモール 絵:ブレア・レント 訳:こだまともこ 童話館出版 初版刊行年 1998年1月 カブを買いに出かけたマルーシャは、森でバーバ・ヤガーに捕まってしまい… もし私が、自在にアニメーションを作れるなら、題材はバーバ・ヤガー。 バーバ・ヤガーは、鶏の足の生えた小屋に住んで森じゅうやたら駆け回り、うすに乗って空を飛ぶ、好物は悪い子、大きらいなのは良い子。怖くておかしい、かなり濃いキャラ。 ガラス瓶が100本くらい入った戸棚とか、黒いひまわりとか、出てくるアイテムも魅力的すぎる。 文章は長めですが、ジェットコースターのように一気に読み終えてしまします。さて、マルーシャは悪い子? 良い子? カブは食べられたの?
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トムテ
¥1,540
トムテ 作|リードベリ 絵|ウィーベリ 訳|やまのうちきよこ 偕成社 初版刊行年 1979年11月 1刷 トムテとは、北欧の人々に親しまれてきた小人です。 農家や仕事場に住んでいて、その姿は容易に見ることはできません。 何百年も生き続け、その家の人々の幸せを見守ります。 スウェーデンの詩人リードベリが『トムテ』の詩を発表したのは1882年とのこと。 ウィーベリが美しい絵を添えたのは1960年。日本語版の初版発行は1979年です。 なるほど、時を越えて生き続けています。 何百年も生き続けるトムテにも、わからないことがあります。 永遠の最中で、今、生きていること、偶然出逢うこと全てが奇跡に思えます。 クリスマスに感謝の気持ちを込めて、また、新年の希望を込めて贈り物にも最適です。
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わたしのぼうし
¥1,650
わたしのぼうし 作|さのようこ ポプラ社 2022年6月 第1刷 1976年刊行『わたしのぼうし』の新装版です お気に入りの帽子。どこに行くのにもかぶっていたのに 電車の窓から、風で飛んでいってしまいました。 お父さんは「とんでいったのが、おまえでなくてよかったよ」といいました。 次の日に新しい帽子を買ってくれました。 だけど、わたしの帽子ではないような気がして。 大切なものが、あっけなく手を離れて遠いところにいってしまう。 二度と戻ってこないという喪失感は他のものでは埋まらない。 だけど、ふとしたきっかけで頑なな心がはらりとほどける。 見過ごしてしまいそうな心の動きを見事にとらえたお話です。 店主も小さい頃から大事にしている絵本です。
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ふしぎなえ
¥1,100
ふしぎなえ 作:安野光雅 出版:福音館書店 初版刊行年 1971年3月 27cm×20cm 28p とんがり帽子の小人たちが階段を上ったり下りたり、あれ、さかさまになってるのかな? ここはつながってるのかな? 見れば見るほどふしぎなえ。 私自身、子どもの頃に出会って初めて夢中になった絵本。40年経った今でも一番好きな絵本。この、ふしぎなえの中に迷い込んで、まだ抜け出せないでいるのかもしれません。
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ちいさなヒッポ
¥1,320
ちいさなヒッポ 作:マーシャ・ブラウン 訳:うちだりさこ 出版:偕成社 初版刊行年 1984年 小さな子どもが少しづつ少しづつ、自分の足で広い世界へ踏み出そうとしています。 親子の深い愛情をマーシャ・ブラウンの木版画が、力強く美しく見事に伝えます。 小さい頃に読んでおきたい一冊。大人になって懐かしく振り返ることのできる絵本です。
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やっぱりおおかみ
¥990
SOLD OUT
やっぱりおおかみ 作:ささきまき 福音館書店 初版刊行年 1977年4月 たった一匹、生き残ったおおかみが仲間を探しています。プライドは高いけど、仲間のいる動物たちが羨ましい。いっそ、違うものになれたらいいのに… 言いようのない孤独が胸に迫りますが、所詮、みんなひとり。 佐々木マキさんの絵本デビュー作にして、代表作のひとつでもある『やっぱりおおかみ』 福音館の「こどものとも」のひとつとして発売されました。 当時は子どもらしくないという反発もあったそうですが、それだけ鮮烈だったのでしょうね。 影で表現される主人公のおおかみの孤独には、どこかで誰もが共感するのではないでしょうか。 40年以上経っても、どきりとするロングセラーです。
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どろぼうたちのよる
¥1,320
SOLD OUT
どろぼうたちのよる 作|佐々木マキ 絵本館 初版刊行年 1988年10月 むかし あるところに どろぼうが 三にん なかよく くらしていた。 なかよく暮らしているんですね。 どろぼうって悪いことだけど、悪い人じゃないような気がしますね。 ドジで早とちりでお人好しの三人のどろぼうたちですが、三人よると、なんだかうまくいくみたい。 佐々木マキさん独特の懐かしいような新しいような、のんびりしていてクスッと笑えるどろぼうのお話「どろぼうたちのよる」「かげどろぼう」「ぬすまれたらこまるもの」の3話を収録。
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どうぶつ会議
¥1,100
どうぶつ会議 文|エーリヒ・ケストナー 絵|ヴァルター・トリアー 訳|光吉夏弥 出版|岩波書店 初版刊行年|1954年12月 ドイツの児童文学作家、エーリヒ・ケストナーによるロングセラー。 戦争や革命やストライキばかり起こる人間の世界。 いつまでたっても埒が開かない人間の政治家たちの話し合いにしびれを切らせた動物たちが世界中から集まって会議をします。 会議の目的は「子どものために」
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ゆきのひ
¥990
ゆきのひ 作|加古里子 福音館書店 初版刊行年 1966年2月 里山にゆきが降ります。 大人たちは少しくらいの雪ならいつも通り働いています。 けれど、少しずつ雪の備えをしていますね。 子どもたちの様子はどうでしょう? 道に雪が積もったらどうしましょう? 山は? 町の様子はどうですか? 雪が降ったら楽しいこともありますが、吹雪になると大変です。 そんな時も誰かが、日常を支えていることが分かりますね。
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六にんの男たち ーなぜ戦争をするのか?
¥1,320
六にんの男たち ーなぜ戦争をするのか? 作|デイビッド=マッキー 訳|中村こうぞう 偕成社 初版刊行年 1975年9月 六人の男たちは、平和に働いて暮らせる土地を求めて、長い間、歩き続けていました。 ようやく落ち着いた男たちも、だんだんお金持ちになるにつれて、誰かに盗まれるのではないかと不安になってきました。そして、六人の兵隊を雇いました。 それでも不安は尽きず、戦いをはじめ、土地を広げ、やがて大きな戦争が始まります。 平和を求めながら戦争を起こす。人間の愚かさを描いたロングセラー。
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こぶじいさま
¥990
こぶじいさま 再話・松井直 画・赤羽末吉 福音館 福音館の『こぶじいさま』は、福音館書店創業メンバーで名編集者の松井直さんによる再話。絵は赤羽末吉さん。赤羽末吉さんの『かちかちやま』は、勢いのあるキリッとした線で緊張感のある場面を展開されていましたが、『こぶじいさま』は色のグラデーションやにじみの効果がやわらかく、鬼がたくさん出てくるのに、どこか、のどかな雰囲気ですね。 「こぶとりじいさん」という題名の方が馴染みがあるかもしれません。私の大好きな昔話のひとつです。 いわゆる隣の爺型昔話で、人の真似をしてもろくなことはないのですが、このお話の隣の爺さまには同情を禁じ得ません。陽気な性格や一芸を持っていたり機転がきくと、ピンチをチャンスに変えられるのはきっとそうなんでしょうけど、隣の爺さまは欲張りでも嘘つきでもないのに、内気なばっかりにこぶが増えるって酷いじゃないですか。むしろ、主役の爺さまの嘘が隣の爺さまに災いとなって降りかかっているというのに。このあとのご近所付き合いに大いに差し障ると思います。 なのに、なぜ大好きな昔話かというと、別に隣の爺さまの不運を笑っているわけではありません。 まず、鬼たちは何者なんだろう? というのがずっと気になっていました。 大川悦生さんの『こぶとり』(ポプラ社)では天狗になっていますが、『こぶじいさま』(福音館)同様、大勢でお堂の周りを歌い踊ります。炭焼き小屋とかではなくお堂。異界につながるキーポイントがお堂というのもいいです。お堂って神仏を祀るものですよね。歌や踊りを奉納しているのでしょうか。鬼たちが悪者だとは思えません。 中世から近代以前は日本にもアジール的な空間があったそうです。アジールとは聖域や自由領域、避難所、駆け込み寺といった性格を持つ場所で、権力や法の支配が及ばない、社会からはみ出したものが生きることができる領域。公民権はないけど投獄まではされないみたいな曖昧な場所。そういう場所が各地にあったそうです。 物語に出てくる鬼や山姥も、そういう人々との遭遇であったのではないかなと思います。このお話のお堂はアジール的な場所を示しているのではないでしょうか。鬼の集団は、旅芸人の一座が滞留してたのかもしれません。そういう人たちは、新しい価値観を持ち込むでしょう。 じいさまが厄介に思っていたこぶを、その一座は大事なものだと思い込みます。コンプレックスだったこぶがチャームポイントだと認識されたら、実際にこぶを取らなかったとしても、じいさまみたいに急に身軽になったような気持ちになるのではないでしょうか。その爽快感が大好きです。 隣の爺さまは残念でしたが、合わない集団に無理して寄っていくことないですよと伝えたいです。
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ブレーメンのおんがくたい
¥1,540
ブレーメンのおんがくたい グリム童話 絵|ハンス・フィッシャー 訳|せた ていじ 福音館書店 初版刊行年 1964年4月 のびのび、生き生きとした線画が魅力のハンス・フィッシャーの絵。 お馴染み『ブレーメンのおんがくたい』は、1964年に発行されたロングセラーです。 1937年に、長女のウルスラへのクリスマスの贈り物として作られました。ハンス・フィッシャーのユーモアと愛情あふれる絵本の数々は、わが子のために描かれたそうです。
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しあわせなふくろう
¥1,430
しあわせなふくろう 文:ホイテーマ 絵:チェレスチーノ・ピヤッチ 訳:おおつかゆうぞう 福音館書店 いつも幸せそうなふくろうの夫婦のように、仲良く暮らしていければいいのですが…何を幸せと思うかの価値観はそれぞれで… 1966年発行のロングセラー。白をたっぷり使ったエディトリアルも美しいです。
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クリスマス イブ
¥1,540
クリスマス・イブ 文 マーガレット・W・ブラウン 絵 ベニ・モントレソール 訳 やがわすみこ ほるぷ出版 眠る前のひと時の大切な時間に、毛布をそっとかけるように大人の大きな愛情で包む。 マーガレット・ワイズ・ブラウンの物語にはそんな包容力がありますね。 『おやすみなさいおつきさま』や『しずかでにきやかなほん』は弊店でも人気です。 暖かみのあるオレンジ色が印象的な絵をつけたベニ・モントレソールは元は舞台美術家出身。 なるほど、客席から舞台の上を観ているような夢心地になる美しい絵本です。
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からすたろう
¥1,980
からすたろう 作:やしまたろう 出版社:偕成社 勉強についていけず、だれとも友達になろうとせず、のけものにされている「ちび」。そんなちびに、イソベ先生は学芸会でカラスの鳴き声を披露させます。その場にいる誰もが、ひとりの少年の過ごした6年間の月日を思い、涙せずにいられませんでした。 こどもをみるということは、こういうことなのかと思います。 絵もすごいのです。 表紙のからすたろうの顔の印象的な鋭い目が、何をみているのだろうと思わせます。 からすたろうと他の人との距離感を、大胆な余白を使って構図で表しています。 からすたろうが見ている歪んだ世界、最後のからすたろうの後ろ姿を見送る人物の場面では、ちゃんと景色の中に、世界の中にからすたろうが描かれてます。読むほどに、すごい絵本だなと思います。
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わたしとあそんで
¥1,210
わたしと あそんで 作|マリー・ホール・エッツ 訳|よだじゅんいち 福音館書店 1968年8月1日 第1刷 2019年7月15日 第94刷 だれか、あそんでくれないかなぁ はらっぱで遊び相手を探すも、みんな逃げていってしまいます。 仕方がないので、しゃがんでいると、 バッタやカエルやカメも もどってきました。 じっとしてると、だれもこわがりません。 生き物たちにかこまれて、ああ、うれしい。 お日さまが、じっとみています。
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島ひきおに
¥1,540
島ひきおに 文|山下明生 絵|梶山俊夫 偕成社 初版刊行年 1973年2月 「おーい、こっちゃきて あそんでいけ!」 なみがうなるように、よんでおった。 寂しがり屋の鬼は村人と遊びたいだけなのに、どこへ行っても爪弾き。海をさまよい、いつしか島は波に削られ消えてしまった。 「おーい、こっちゃきて あそんでいけ!」 南へ南へと海の中をどこまでも歩き続ける鬼。一緒に遊びたいだけなのに。胸がきゅうーっと痛くなるお話。梶山俊夫さんの絵が素晴らしい。 作者の山下明生さんの故郷広島に敷島という無人島があり、もとは引島(ひきしま)と呼ばれていたのだとか。いい伝えでは、島を引っ張ってきた鬼がそこで力尽きたとか。山下さんは、鬼を死なせたくなくて、どこまでも海を歩かせたのだそう。 ただ、遊びたいだけの鬼の話もろくに聞かず、あらぬ罪をきせて排斥します。鬼のひく島も波に削られ、姿が見えなくなるまで海を彷徨うんです。大きく描かれる鬼が目を引くんですが、ちっぽけな人間の残酷さには、なかなか気づけない。
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うさぎのみみはなぜながい
¥1,320
うさぎのみみはなぜながい 作|北川民次 福音館書店 初版刊行年 1962年7月 小さな体に生まれたために、仲間のけものにいじめられているうさぎは 神様のところへいって、大きな体にしてもらうようにお願いしました。 神様の与えた難問をうさぎは知恵をつかって解決しますが… 北川民次の絵が素晴らしい。 滑稽で厳かで壁画を見ているような気持ちになりますね。
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ね, うし, とら……十二支のはなし
¥1,650
ね, うし, とら……十二支のはなし 文|ドロシー・バン・ウォアコム 絵|エロール・カイン 訳|へんみ まさなお ほるぷ出版 よく知られている十二支の順番を決めるお話とは少し違いますが、やはり、ねずみは知恵者。 他の動物たちのおおらかさもいいですね。 エロール・カインのエキゾチックな画風がなんとも素敵。 1978年初版発行のロングセラーです。
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もりのこびとたち
¥1,430
もりのこびとたち 作|エルサ・ベスコフ 訳|大塚勇三 福音館書店 初版刊行年 1981年5月20日 ※新刊を補充するため初版本を在庫しているというわけではありません。 深い森の奥にある小人の家族。子どもたちは、両親や賢いフクロウから、厳しくも豊かな暮らしを学びます。 美しい森の暮らしを描くエルサ・ベスコフは、スウェーデンに生まれ(1874-1953)1952年にはスウェーデンの子どもの本に対する最高賞、ニルス・ホルゲション賞を受賞。 訳者の大塚勇三氏(1921-2018)は、『スーホの白い馬』『小さなスプーンおばさん』など、誰もが見覚えがある、いつまでも心にのこる絵本を多く世に送り出す。
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星どろぼう
¥1,650
星どろぼう 文|アンドレア・ディノト 絵|アーノルド・ローベル 訳|やぎたよしこ ほるぷ出版 山のてっぺんに一人で住むどろぼうは、空の星にさわりたくてたまりませんでした。 ある晩のこと、とうとうどろぼうは、月を残して星をみんな盗んでしまいました。 村人たちは、びっくりぎょうてん。一体、誰が星を盗んだのでしょう。 どうやって、元通りの星空に戻したらいいのでしょうか。 人の心の奥の奥に潜む欲望。年寄りの知恵や若者の勇気、子どもたちの好奇心。願いごと。 独り占めするより、みんなの願いが叶うのがいいですね。心温まるドタバタ物語。
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おちゃのじかんにきたとら
¥1,650
おちゃのじかんにきたとら 作|ジュディス・カー 訳|晴海耕平 出版|童話館出版 ソフィーとお母さんがお茶の時間にしようとしていたところに お客様がやってきました。大きなとらです。 とらは、サンドイッチもクッキーもケーキもたいらげ、 牛乳もお茶も水も全部、飲み干しました。 でも、大丈夫、いい考えがあります。
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きみなんか だいきらいさ
¥880
きみなんか だいきらいさ 文|ジャニス・メイ・ユードリー 絵|モーリス・センダック 訳|こだまともこ 冨山房 初版刊行年 1975年5月 ぼくとジェームスはとっても仲良し。でも、今日は違う。 いばりんぼうだから、だいきらい。 背中を向けたこの距離がいいですね。 ぼくの世界の外に追いやらんとばかりに、ジェームズが画面からはみ出してます。 だいきらい、といいながら、考えるのはジェームズのことばかり。 なるほど、ジェームズと仲良しなわけだ。