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くるまはいくつ?
¥1,100
くるまはいくつ? 作|渡辺茂男 絵|堀内誠一 福音館書店 初版発行年 1968年10月10日 第1刷 2024年2月1日 第57刷 *新刊書店につき、初版の取り扱いではありません。 入荷時期により、第◯刷の数字は変動いたします。 グラフィックデザイナーとして活躍されていた堀内誠一さんの洗練された色使い、考え抜かれた視覚効果がフルに発揮されている絵本。タイトルは『くるまはいくつ?』ですが、扉は「しってるかい?」で始まるのも遊び心がありますね。 小さなお子たちにもわかりやすく、きちんと伝えるという誠実さに溢れた作品だと思います。 くるまが一つ、二つと増えていく乗り物。四つまではすぐにわかるけど、それ以上は、大人もちょっと考えないと思いつきませんね。
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ナイチンゲール
¥1,760
ナイチンゲール 作:アンデルセン 絵:カンタン・グレバン 再話:松井るり子 岩波書店 中国の皇帝が暮らす立派な御殿は広い庭に湖のある森もあります。 その森に夜うぐいすとも呼ばれる小さな鳥がいました。 その美しい歌声に誰もが足を止め、聞き惚れます。 皇帝は家来にその鳥を探させ、鳥かごに入れました。 ところが・・・ 孤独な皇帝を癒すのは真実の友 カンタン・グレバンの軽やかで優美な絵が高貴さの中に少し寂しさも感じさせます。
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うさぎのみみはなぜながい
¥1,320
うさぎのみみはなぜながい 作|北川民次 福音館書店 小さな体に生まれたために、仲間のけものにいじめられているうさぎは 神様のところへいって、大きな体にしてもらうようにお願いしました。 神様の与えた難問をうさぎは知恵をつかって解決しますが… 北川民次の絵が素晴らしい。 滑稽で厳かで壁画を見ているような気持ちになりますね。
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アルメット
¥1,980
アルメット 作|トミー・ウンゲラー 訳|谷川俊太郎 好学社 初版刊行年 2022年9月17日 第1刷 ※本書は、1982年集英社から『マッチ売りの少女アルメット』として刊行されたものです。 アルメットはマッチ売りの少女。 親も帰る家もなく、捨てられた車で寝泊まりしています。 クリスマスが近づいてきて、街が華やかなムードに包まれても 誰も彼もがアルメットをどこかに失せろと追い立てます。 かわいそうなアルメットは息も絶え絶えに祈ります。 すると、はげしいカミナリとともに、願ったものというものあらゆるものが降ってきて。 どこをとっても絵が素晴らしい。 人々の表情、降り注ぐもの。完全に狂った世界なのだけれど、 ひもじい思いをする人がいる一方で、満たされているのに心が貧しい人。 物はないところには何もなく、あるところには溢れている。 世の中のどこかで実際に起きていることなのだと、我々、大人は知っている。 ものを求めている人々がどれだけ多いかも。 それでも人々は助け合い、マッチ売りのアルメットは生き延びて、 幸せな結末を迎えたのにホッとする。
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ペレのあたらしいふく
¥1,320
ペレのあたらしいふく 作:エルサ・ベスコフ 訳:おのでらゆりこ 福音館書店 初版刊行年 1976年2月3日 ※取扱商品は初版本ではありません。補充で入荷した版を取り扱っています。 上着が短くなったのに気づいたペレは自分の仔羊の毛を刈りとり、おばあさんの処に持って行きました… ペレの新しい服をたくさんの人が手間をかけて作り上げていきます。でも、ただじゃありません。ちゃんと、その分の手間を交換します。 そうして、ペレは自分の出来ることで自分の新しい服を作り上げていきます。こんな風に出来上がると、擦り切れるまで大事に着たくなりますね。 細部まで丁寧に描かれた美しい絵は手仕事が好きな方にもおすすめしたいです。
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こうして、ともに いきている
¥1,870
こうして、ともに いきている 作|多屋光孫 汐文社 初版刊行年 2025年1月 絵本のこたちで『こうして、ともに いきている』の原画展を3月14日〜4月9日の会期で開催します。 初日の14日夜にはオンライントークイベントも開催。作者の多屋光孫さんと担当編集者の門脇大さんに絵本誕生秘話などお聞きいたします。 ご参加をお希望の方は、Peatixからお申し込みください。 https://koushite.peatix.com/ シマウマとヌー、ワシとフクロウ、自然界に生きる動物たちは、どうやって争わずに共存しているのでしょうか。意外な工夫に驚くとともに、雄大な自然の風景が脳裏に広がる美しい絵本です。 自然の摂理に従ってともに生きる動物たちに、私たち人間も学ぶことが大いにありそうです。
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だがし屋のおっちゃんは おばちゃんなのか? サイン本
¥1,760
だがし屋のおっちゃんは おばちゃんなのか? 作|多屋光孫 汐文社 初版刊行年 2022年11月 いつも行ってる駄菓子屋のおっちゃんは、筋肉ムキムキ、ガハハと笑い、オナラもブー。 ある日、「はるこ」と呼ばれているところを偶然見かけ、はるこって女の人の名前じゃないの? じゃあ、おっちゃんは、おばちゃんなんか? 男らしさ、女らしさって、なんだろう? を考えるきっけかに、自分らしくいられるための入口になる絵本。
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となりのゆうくん サイン本
¥1,980
となりのゆうくん 絵|多田文ヒコ 文|熊谷聡子 UEMON BOOKS 2024年11月 初版第1刷 となりのせきのアイツは、ぼくにだけ わらわない。 なまえをよんでも ギロって みるだけ。 おねえちゃんは「わらわせたら いいよ」って いうけど、 そんな、カンタンじゃないんだ。 誰にでも苦手な人っていますよね。 コミュニケーションが取れないと、学習もうまくいかないし。 ちょっとだけ人生の経験値が高いお姉ちゃんのアドバイスはぼくには難しくて…… でも、案外、相手も同じことを思っているかもしれません。 なんでもなさそうな悩みも、本人にとっては深刻で、 だけど、きっかけさえあればガラリと変わることもあります。 そううしたら次は、きっかけを作る方になるのかも。 イラストは注目のアニメーション作家多田文ヒコさん。表情豊かに描き出します。 多田 文ヒコ (タダ フミヒコ) (絵) 京都市在住。イラストレーター、グラフィックデザイナー CGアニメコンテスト入選多数、2023アジアデジタルアート大賞展FUKUOKA 入賞。 イラストを担当した絵本に『ピースマンのまほうのハサミ』『ピースマンのチョキチョキなんてこわくない』(ともに電気書院)がある。 熊谷 聡子 (クマガイ サトコ) (文) 京都市在住。京都精華大学芸術学部版画専攻卒。デザイン事務所、出版社勤務を経て2018年より絵本のこたち店主。『ちいさい舟』UEMON BOOKS ※サイン本をお作りする期間、お待ちいただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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こねこのさがしもの
¥1,870
こねこのさがしもの 文|マーガレット・ワイズ・ブラウン 絵|L・ワイスガード 訳|安藤紀子 ロクリン社 『おやすみなさい、おつきさま』(評論社)や『ぼくにげちゃうよ』(ほるぷ出版)など、永遠のロングセラーを生み出したマーガレット・ワイズ・ブラウンのテキストに、『たいせつなこと』(フレーベル館)や『よるとひる』(童話館出版)など、多数の作品でコンビを組んだレナード・ワイスガードによるイラストのやさしく美しい絵本です。 ネコヤナギそっくりのやわらかな毛並みのこねこのウィロー。 ある日、ネコヤナギの花が突然消えてしまったことに気づき、花を探す冒険に出かけます。 大きな生き物や自分よりも小さな生き物、空を飛ぶ生き物や海を泳ぐ生き物、いろんな香りの色とりどりの植物もいる。 自分を取り巻く世界に出会う驚きと喜びを詩情豊かな美しい言葉と絵で描きます。 さて、季節はめぐり、ネコヤナギの花は見つかるのでしょうか。
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みんなのいえ
¥1,650
みんなのいえ 作|たしろちさと 出版|文溪堂 初版刊行年|2023年12月 まちのはずれに誰も住んでいない家がありました。 壁も屋根も崩れたところが目立ち、あちこちに蜘蛛の巣が張っています。 旅人がひとりやってきて、家の修理を始めました。 またひとり、またひとりと増えていきます。 家づくりの過程を見るのも楽しい絵本です。 みんなのいえでは暮らしに必要なものを、みんなで整えていきます。
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バーバ・ヤガー
¥1,650
バーバ・ヤガー 文:アーネスト・スモール 絵:ブレア・レント 訳:こだまともこ 童話館出版 初版刊行年 1998年1月 カブを買いに出かけたマルーシャは、森でバーバ・ヤガーに捕まってしまい… もし私が、自在にアニメーションを作れるなら、題材はバーバ・ヤガー。 バーバ・ヤガーは、鶏の足の生えた小屋に住んで森じゅうやたら駆け回り、うすに乗って空を飛ぶ、好物は悪い子、大きらいなのは良い子。怖くておかしい、かなり濃いキャラ。 ガラス瓶が100本くらい入った戸棚とか、黒いひまわりとか、出てくるアイテムも魅力的すぎる。 文章は長めですが、ジェットコースターのように一気に読み終えてしまします。さて、マルーシャは悪い子? 良い子? カブは食べられたの?
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雨、あめ
¥1,540
雨、あめ 作|ピーター・スピアー 評論社 初版刊行年 1984年6月 文字のない絵本です。 庭で遊んでいると、あ、雨が降ってきました。 急いで、家の中へ。レインコートに長靴に傘も用意して、 突然の雨も何のその。再び外へ。 雨の時にしか見られない景色や遊びがありますね。 思いっきり雨を満喫したら、風邪ひかないようにしなくては。 一晩中、降り続いた雨は、めぐみの雨ですね。
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あめのひ
¥1,760
あめのひ 作:サム・アッシャー 訳:吉上恭太 徳間書店 初版刊行年 2017年6月 あさ、目がさめると、雨が降っていた。 おじいちゃんは、家にいなさいっていうけれど…… 雨の中で遊ぶの、楽しいんだよね。 雨粒を口で受けたり、みずたまりに飛び込んだり。 おじいちゃんは、ずっと手紙を書いている。 あ、やんだ! 雨の日は、世界が一変。 雨が止むのを待ってる時間もワクワクがふくらむ楽しい絵本です。
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いろのかけらのしま
¥1,540
いろのかけらのしま 作 イ・ミョンエ 訳 生田美保 ポプラ社 ぼくの住む島は、海の真ん中に浮かんでいて、色であふれています。 波にのって押し寄せる色、色、色。 時には、閉じ込められたり、ご飯と一緒に食べてしまうこともあります。 色が増えるにつれて仲間が減っていきます。 とてもきれいな、いろのかけらの島は、実は海洋ゴミでできています。 海の動物たちは食べ物と間違えて飲み込んだり、身体に巻きついて動けなくなったりして傷ついていきます。 海に流れつくゴミは毎年800万トン。そのうち80%がプラスチックだと言われます。 ゴミの削減に出来ることを子どもと一緒に考えるきっかけになる絵本です。
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きょうは、おおかみ
¥1,980
きょうは、おおかみ 文:キョウ・マクレア 絵:イザベル・アーセノー 訳:小島明子 きじとら出版 初版刊行年 2015年3月 29.2×22.8cm/32p ある日、目がさめると、バージニアの気分はむしゃくしゃ、がるるる… きょうは、おおかみ。 そんな妹を元気にしたい、姉のバネッサが「かんぺきな場所」につれていきます。作家バージニア・ウルフをモチーフとした姉妹のお話。 少女のうつろう心を、風に揺れる花びらのように軽やかなタッチで展開するのは、カナダ最高のイラストレーター、イザベル・アーセノー。 いたばし国際絵本翻訳大賞<カナダ総督文学賞児童書部門>受賞作品です。
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アンナとわたりどり
¥1,430
アンナとわたりどり 作:マクシーン・トロディエ 絵:イザベル・アルスノー 訳:浜崎絵梨 出版社:西村書店 ひとつの ばしょで ずっと くらすのって、どんな かんじでしょう。 アンナの家族は季節労働者です。舞台となるカナダでは収穫の時期には人手不足のため、メキシコから多くの家族が出稼ぎにむかいます。そんな自分たちの暮らしを、アンナは「わたりどり」みたいと感じています。 木のように大地に根を生やした暮らしってどんなかんじだろう? きっと、すてきだろうなぁ。そんな、アンナの淡い憧れや、まだ何者にもなっていない柔らかくふわふわしたアイデンティティを、イザベル・アルスノーが軽やかなタッチで描き出します。 カナダには200を超える民族が暮らしています。日本では、なかなか実感するのが難しい多文化社会への理解の一歩に。
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イチゴはだれにもあげないよ
¥2,640
イチゴはだれにもあげないよ 作|アイノ-マイヤ・メッツォラ 訳|みずの ゆきこ 化学同人 庭のお世話が大好きなねずみのイルマ。 今日は少しご機嫌ななめな様子。 雑草はなかなか抜けないし、ハエはうるさくするし お日様はカンカン照りで汗びっしょり。大変な重労働です。 それなのに、なんということでしょうか、大切に育てたイチゴがかじられています! 滲みを活かした柔らかなタッチで作物の瑞々しさ、庭の豊かさを描き出します。 シックな色合いがおしゃれですね。さすがは、マリメッコのデザイナー。 豊かな実りを塀で囲って守るよりも、分かち合う方がより豊かになれるのではないでしょうか。それに楽しいし。
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鬼のうで
¥1,760
鬼のうで 赤羽末吉 偕成社 初版刊行年 1976年12月 「酒呑童子」や「大江山の鬼退治」をもとに歌舞伎の演目にも使われる物語を 絵本というメディアでドラマチックに展開します。 赤羽末吉さんは民芸品のような温もりのある味わい深い絵本が多いですが、『鬼のうで』は工芸品のように格調高く、鬼との壮絶な戦いを描きます。 読み聞かせの時は講談師になったつもりで読んでもらいたい。
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だいくとおにろく
¥990
だいくとおにろく 再話|松居直 絵|赤羽末吉 福音館 大工と鬼の知恵くらべ。 流れのはやい川に橋をかける仕事を引き受けた大工ですが どうしたものかと思案に暮れているところに鬼があらわれます。 目玉と引き換えに橋をつくってやろうと話はまとまりますが、 大工はうまく交渉を引き延ばして逃れます。
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島ひきおに
¥1,540
島ひきおに 文|山下明生 絵|梶山俊夫 偕成社 初版刊行年 1973年2月 「おーい、こっちゃきて あそんでいけ!」 なみがうなるように、よんでおった。 寂しがり屋の鬼は村人と遊びたいだけなのに、どこへ行っても爪弾き。海をさまよい、いつしか島は波に削られ消えてしまった。 「おーい、こっちゃきて あそんでいけ!」 南へ南へと海の中をどこまでも歩き続ける鬼。一緒に遊びたいだけなのに。胸がきゅうーっと痛くなるお話。梶山俊夫さんの絵が素晴らしい。 作者の山下明生さんの故郷広島に敷島という無人島があり、もとは引島(ひきしま)と呼ばれていたのだとか。いい伝えでは、島を引っ張ってきた鬼がそこで力尽きたとか。山下さんは、鬼を死なせたくなくて、どこまでも海を歩かせたのだそう。 ただ、遊びたいだけの鬼の話もろくに聞かず、あらぬ罪をきせて排斥します。鬼のひく島も波に削られ、姿が見えなくなるまで海を彷徨うんです。大きく描かれる鬼が目を引くんですが、ちっぽけな人間の残酷さには、なかなか気づけない。
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こぶじいさま
¥990
こぶじいさま 再話・松井直 画・赤羽末吉 福音館 福音館の『こぶじいさま』は、福音館書店創業メンバーで名編集者の松井直さんによる再話。絵は赤羽末吉さん。赤羽末吉さんの『かちかちやま』は、勢いのあるキリッとした線で緊張感のある場面を展開されていましたが、『こぶじいさま』は色のグラデーションやにじみの効果がやわらかく、鬼がたくさん出てくるのに、どこか、のどかな雰囲気ですね。 「こぶとりじいさん」という題名の方が馴染みがあるかもしれません。私の大好きな昔話のひとつです。 いわゆる隣の爺型昔話で、人の真似をしてもろくなことはないのですが、このお話の隣の爺さまには同情を禁じ得ません。陽気な性格や一芸を持っていたり機転がきくと、ピンチをチャンスに変えられるのはきっとそうなんでしょうけど、隣の爺さまは欲張りでも嘘つきでもないのに、内気なばっかりにこぶが増えるって酷いじゃないですか。むしろ、主役の爺さまの嘘が隣の爺さまに災いとなって降りかかっているというのに。このあとのご近所付き合いに大いに差し障ると思います。 なのに、なぜ大好きな昔話かというと、別に隣の爺さまの不運を笑っているわけではありません。 まず、鬼たちは何者なんだろう? というのがずっと気になっていました。 大川悦生さんの『こぶとり』(ポプラ社)では天狗になっていますが、『こぶじいさま』(福音館)同様、大勢でお堂の周りを歌い踊ります。炭焼き小屋とかではなくお堂。異界につながるキーポイントがお堂というのもいいです。お堂って神仏を祀るものですよね。歌や踊りを奉納しているのでしょうか。鬼たちが悪者だとは思えません。 中世から近代以前は日本にもアジール的な空間があったそうです。アジールとは聖域や自由領域、避難所、駆け込み寺といった性格を持つ場所で、権力や法の支配が及ばない、社会からはみ出したものが生きることができる領域。公民権はないけど投獄まではされないみたいな曖昧な場所。そういう場所が各地にあったそうです。 物語に出てくる鬼や山姥も、そういう人々との遭遇であったのではないかなと思います。このお話のお堂はアジール的な場所を示しているのではないでしょうか。鬼の集団は、旅芸人の一座が滞留してたのかもしれません。そういう人たちは、新しい価値観を持ち込むでしょう。 じいさまが厄介に思っていたこぶを、その一座は大事なものだと思い込みます。コンプレックスだったこぶがチャームポイントだと認識されたら、実際にこぶを取らなかったとしても、じいさまみたいに急に身軽になったような気持ちになるのではないでしょうか。その爽快感が大好きです。 隣の爺さまは残念でしたが、合わない集団に無理して寄っていくことないですよと伝えたいです。
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あたらし島のオードリー サイン本
¥1,760
あたらし島のオードリー サイン本 文|川上和人 絵|箕輪義隆 アリス館 初版刊行年 2024年10月25日 カツオドリのオードリーたちの暮らす島の近くで噴火がおこり、オードリーたちの島も溶岩にのみ込まれてしまいました。 しかし、あたらし島と名付けたその島は、灰で覆われ何もないすむにはとても厳しい環境です。 何度も卵を失い、それでもオードリーたちは離れようとしません。 長い長い時間をかけて、自然が再生していくにはオードリーたちのような生き物の存在があったのですね。 緻密な絵は、「鳥のおはなし絵本シリーズ」(アリス館)でもお馴染みの箕輪義隆さん。 いつも監修をされている鳥類学者の川上和人さんが意外にもはじめての絵本の文を書かれました。 限定3冊、お二人のサイン入りございます。
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ゆうぐれ
¥1,650
ゆうぐれ 作|ユリ・シュルヴィッツ 訳|さくまゆみこ 出版|あすなろ書房 2014年10月30日初版発行 男の子はおじいさんと散歩に出かけます。 沈む夕陽を眺めるのは少し寂しい気持ち。 町へ戻ると人が行き交い、町の灯りがひとつ、またひとつと灯ります。 いつの間にか、光の世界。もうすぐクリスマス。クリスマスのお買い物は、もちろん本ですね! ポーランドに生まれ、第二次世界大戦のため4歳で故郷を離れ、パリ、イスラエルに移った後、1959年にアメリカに渡る。2009年コルデコット賞銀賞受賞。自伝的絵本『おとうさんのちず』(あすなろ書房)や『よあけ』(福音館書店)も。
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せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ
¥1,760
せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみ 文|サム・マクブラットニィ 絵|サム・アッシャー 訳|吉上恭太 徳間書店 初版刊行年 2019年10月31日 今から50年前、いや60年前になりますか。ひとりの女の子がお小遣いをコツコツ貯めて、クマのぬいぐるみを買いました。 とっても大事なぬいぐるみの足の裏に、お母さんが名前の頭文字を刺繍してくれました。 ところが、うっかりどこかに置き忘れてしまい、ああ、ぬいぐるみはどこに行ったのでしょうか。 それから、何十年かが過ぎ、クリスマスも近いある夜、年をとった女の人が… たくさんの人に愛され大事にされた、せかいいちしあわせなクマのぬいぐるみのお話。 心がほんわかあったかくなります。 イラストは、『あめのひ』『かぜのひ』が当店でも人気のサム・アッシャーです。