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命の水 チェコの民話集
¥2,530
命の水 チェコの民話集 編|カレル・ヤロミール・エルベン 絵|出久根育 訳|阿部賢一 西村書店 2017年10月5日 第1刷 2019年3月5日 第2刷 19世紀初頭のボヘミア(現チェコ)はナポレオン戦争が終わった後、各地で自分たちは誰なのかという意識が高まり、民話や民謡を積極的に収集するようになりました。 同時期、ドイツではグリム兄弟が活躍しましたが、エルベンはお話だけでなく、詩、なぞなぞ、ことわざなど多彩な関心を示しました。 詩人でもあるエルベンは、収集した民話をそのまま書き記すのではなく手を加えてより豊かな世界を与えました。
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日本疫病図説
¥1,760
日本疫病図説 著|畑中章宏 笠間書院 2021年5月10日 初版第1刷発行 錦絵、玩具、アマビエまで…病にまつわる美術・工芸品、大集合! 様々な感染症に見舞われてきた日本。人々は神仏や有名な武将、予言従獣などのイメージを形にすることで、病除けの願いを託したり、病魔との上手な付き合い方を探ってきた。 新型コロナ禍の今こそ見つめ直したい、“疫病退散”を一挙公開。 1章 疫神の誕生 2章 近世のまじない絵 3章 予言する妖怪たち 4章 明治の流行病 コラム 祇園信仰と蘇民将来 疫病除けの郷土玩具 疫神を祀る風習
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関西弁で読む遠野物語
¥1,760
関西弁で読む遠野物語 著:柳田国男 訳:畑中章宏 絵:スケラッコ エクスナレッジ 2020年3月30日第1刷 遠野物語は岩手県の内陸部にある遠野に伝わる物語。民俗学者の柳田国男が遠野出身の佐々木喜善から聞いた話をもとに普遍的な民俗資料として文語体で書き記したものです。 ですが、もとは身内や集落で大人から子どもへと語り聞かせた物語。そんな『遠野物語』をおかしみと親しみをそなえた関西弁で語ります。 生涯、関西訛りが抜けなかったという柳田国男が、家でおかんに聞かせる時は、こんな風に言うてたんやろな、と読んでください。 読んでるうちに人に語り聞かせたくなります。 そういうと、うちの近くにもけったいな話あるねんけど… 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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遠野物語 山の人生
¥1,012
遠野物語 山の人生 著:柳田国男 岩波文庫 1976年4月16日第1刷 2007年10月4日第47刷改版発行 2019年8月6日第60刷 1910年の発行から、今年で110周年を迎える『遠野物語』 民俗学入門として、あるいは伝承文学として、今なお多くの人々に読み継がれています。
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『日本残酷物語』を読む
¥880
『日本残酷物語』を読む 畑中章宏 平凡社新書 高度成長の坂道を登りつつあった昭和三十年代半ば、宮本常一、谷川健一らが中心となって平凡社から刊行された『日本残酷物語』。 名もなき民衆の営みを「物語」として記録した、この叢書はその後の民衆史、生活史のみならず、記録文学などにも大きな影響を与えた。 「残酷」という視点から描きだされたのは、果たして、いかなる「日本」だったか。 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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遠野物語拾遺retold 付・遠野物語拾遺
¥1,100
遠野物語拾遺retold 付・遠野物語拾遺 著|京極夏彦 柳田国男 角川ソフィア文庫 平成27年6月25日 初版発行 令和3年5月15日再版発行 昭和10年に『遠野物語』の増補部分として活字化された「遠野物語拾遺」を京極夏彦が語り直す。原文付き。
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おまく
¥1,650
おまく 原作:柳田国男 文:京極夏彦 絵:羽尻利門 出版:汐文社 2021年7月25日初版第1刷 27cm×22cm 32p えほん遠野物語シリーズ第3期 柳田国男の名著『遠野物語』をもとに、京極夏彦による新たな語りと闇をはらんだ絵で鮮やかに蘇る。 遠野のあたりでは、おまくということが起きる。 彼岸と此岸の通じる扉が開く。そんな不思議なことが遠野にはあります。
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きつね
¥1,650
きつね 原作:柳田国男 文:京極夏彦 絵:樋口佳絵 汐文社 2021年8月25日初版第1刷 27cm×22cm 32p えほん遠野物語シリーズ第3期 柳田国男の名著『遠野物語』をもとに、京極夏彦による新たな語りと闇をはらんだ絵で鮮やかに蘇る。 遠野の狐も人を化かす。 いたずら好きで、いつの間にか人の暮らしに紛れ込んでくる狐に情がわいてしまう。
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遠野奇談
¥1,980
遠野奇談 著:佐々木喜善 編:石井正巳 河出書房新社 2009年9月30日初版発行 2020年2月28日新装版初版発行 名著『遠野物語』を記した柳田国男に、遠野の物語を語り聞かせたのが、遠野出身の佐々木喜善です。遠野に帰郷した佐々木喜善は、柳田の感化を受けながら昔話の収集に力を入れます。 日本のグリムが残した、もう一つの『遠野物語』。新装版刊行です。
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おしらさま
¥1,650
おしらさま 原作|柳田国男 文|京極夏彦 絵|伊野孝行 汐文社 2018年5月25日 初版第1刷 27cm×22cm 32p えほん遠野物語シリーズ第2期 柳田国男の名著『遠野物語』をもとに、京極夏彦による語りと気鋭の作家が描く絵で現代に鮮やかに蘇る。 遠野のあたりでまつられる「おしらさま」という一対の神様がいる。顔は馬に似せているのもあるという。それには理由がある。悲しくも美しい怪談の原点。
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みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ?
¥968
みんなの民俗学 ヴァナキュラーってなんだ? 島村恭則 平凡社新書 民俗学というと思い浮かぶのは、妖怪、昔話、伝説伝承かもしれません。 ですが、柳田国男も『遠野物語』の前書きに「これ目前の出来事なり」と書いたように「現代」を知る「現代学」なのです。 ついやってしまう願掛けやおまじない、いつの間にか定着してる家庭内のお約束、喫茶店のモーニングやB級グルメといった現代の日常も、民俗学の視点で探ることができるのです。 序章 ヴァナキュラーとは<俗>である 第1章 知られざる「家庭内のヴァナキュラー」 第2章 キャンパスのヴァナキュラー 第3章 働く人たちのヴァナキュラー 第4章 喫茶店モーニング習慣の謎 第5章 B級グルメはどこから来たか? 第6章 水の上で暮らす人びと 第7章 宗教的ヴァナキュラー
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廃仏毀釈
¥880
廃仏毀釈 寺院・仏像破壊の真実 著|畑中章宏 筑摩書房 2021年6月10日 初版第1刷発行 廃仏は仏を廃すること。毀釈は釈迦を毀すこと。 千年以上ものあいだ、神と仏は共存していたが、明治新政府の神道国教化政策により石仏の首ははねられ、仏像が火にくべられた。 その破壊に人々のためらいはなかったのか。 序章 神仏が共存していた時代 1章 毀釈の典型ー日吉・薩摩・隠岐ほか 2章 古都の惨状ー奈良・京都・鎌倉 3章 聖地の変貌ー伊勢・諏訪・住吉・四国 4章 「権現」の消滅ー吉野・出羽三山・金毘羅ほか 5章 「天皇」の隠蔽ー八王子・祇園・大和ほか 終章 廃仏毀釈は果たされたのか?
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故郷七十年
¥1,540
故郷七十年 著:柳田國男 講談社学術文庫 2016年11月10日第1刷 昭和三十三年、六十周年を迎える神戸新聞社の要請に応じ、生まれ故郷の地元新聞社の連載をまとめたした回顧談。故郷のこと、家族のこと、東京、学問のことなど、人間柳田國男の自己形成の物語。
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かっぱ
¥1,650
かっぱ 原作:柳田国男 文:京極夏彦 絵:北原明日香 出版:汐文社 2016年6月25日第1刷 2017年11月25日 27cm×22cm 32p 遠野の河童は顔が赤い。 木の間から、そっと見ていたり、馬にとりついて人間に捕まったりする。 隠され、邪険にされるその存在は、目を離すとふっと消える。 遠野の河童とはそうしたものである。
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ざしきわらし
¥1,650
ざしきわらし 原作:柳田国男 文:京極夏彦 絵:町田尚子 出版:汐文社 2016年12月20日第1刷 27cm×22cm 32p ざしきわらしがいる家は、栄えるといわれる。 柳田国男の名著『遠野物語』をもとに、京極夏彦による新たな語りと町田尚子の絵で鮮やかに蘇る。 ざしきわらしが去った家は…
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やまびと
¥1,650
やまびと 柳田国男 原作 京極夏彦 文 中川学 絵 汐文社 厳しい自然環境のなか、様々な理由で姿を消した人々がいたであろう。100年の時を超えて色鮮やかに伝えられる遠野物語は妖しくも哀しい。
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おいぬさま
¥1,650
おいぬさま 柳田国男 原作 京極夏彦 文 中野真典 絵 汐文社 おいぬさまとは、狼のこと。 それはそれは恐ろしく、どれも大きい。生まれたての馬くらいある。 酒に酔ってからかうと酷い目に遭う。 東北の厳しい自然の中、野生の動物たちも命を脅かす恐ろしい存在であった。
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五輪と万博
¥2,090
五輪と万博 開発の夢、翻弄の歴史 著|畑中章宏 春秋社 2020年7月30日 第1刷 五輪や万博といった巨大イベントは、インフラが整備され、人が動き、大きな経済波及効果をもたらす。反面、取り返しのつかない傷跡を残し、民俗が損なわれ、記憶からも消し去られる。 巨大イベントの光と影を土地の感情、感情の民俗学の視点から記す翻弄の歴史。 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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夜ふけに読みたい 動物たちのグリム童話
¥2,420
夜ふけに読みたい 動物たちのグリム童話 著:グリム兄弟 監訳:井口富美子 編訳:吉澤康子+和爾桃子 挿絵:アーサー・ラッカム 平凡社 2021年1月22日第1刷 256p B6判 好評「夜ふけに読みたい」シリーズ第5弾は、グリム童話 アーサー・ラッカムのクラシカルで美しい挿絵に誘われ、深い物語世界に踏み出してみましょう。 振り仮名付きで、自分で読むなら小学校高学年から。語り部になりきって読み聞かせにも挑戦してみてください。
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災害と妖怪 柳田国男と歩く日本の天変地異
¥2,310
災害と妖怪 柳田国男と歩く日本の天変地異 著 畑中章宏 亜紀書房 柳田国男の『遠野物語』(1910年)の序文のなかに「要するにこの書は現在の事実なり」という言葉がある。現在とはいつのことを指しているのか。100年後の今も現在であり続けているように思う。 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『死者の民主主義』(トランスビュー)、『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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でんでらの
¥1,650
でんでらの 柳田国男 原作 京極夏彦 文 はたこうしろう 絵 汐文社 遠野には、デンデラ野と呼ばれる場所がいくつかある。 昔は60歳を過ぎた年寄りは家を出され、捨てられたのだ。 デンデラ野では年老いた人々が暮らしていて、日中は里におりて農作を手伝ったりもした。 デンデラ野のそばには、いつも、死があるのだ。 デンデラ野は、生者と死者の境の場所ともいえるかもしれない。
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死者の民主主義
¥2,310
死者の民主主義 畑中章宏 トランスビュー 生きてるものたちの日々のおこないは、おしなべて死者たちのおこないであることを、民俗学者である私は認めざるを得ない。 〜本書 はじめにより 柳田国男や南方熊楠はじめ、渋谷のハロウィンをめぐる考察、ITと怪異現象、『この世界の片隅に』他、過去と現在を縦横無尽に往来し、民俗学の視点で読み解く。 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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21世紀の民俗学
¥1,980
21世紀の民俗学 畑中章宏 角川書店 インターネット、スマホ、最新テクノロジーが神仏・祭り・習俗と絡みあう新世紀のリアルとは? 新しいと思われていることが古いものに依存していて、古くさいと思われていたことが新しい流行の中にあるー。 柳田国男や宮本常一以来、不安定で流動的な現象の中にこそ日本人の変わらぬ本質を見てきた民俗学が、新時代に切り込む。 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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ハーメルンの笛吹き男
¥1,650
グリム兄弟『ドイツ伝説集』より ハーメルンの笛吹き男 原作:グリム兄弟 絵:リスベート・ツヴェルガー 文:レナーテ・レッケ 訳:池田香代子 出版:BL出版 2010年3月25日第1刷 2015年9月1日第2刷 30cm×25cm 25p 町に、ねずみが大量発生し、人々が大変困っていたところ、ある男があらわれ、ねずみ退治をしますよと。 人々は、男に依頼しましたが、約束通りの黄金を支払いませんでした。 怒った男が再びあらわれ、今度は130人もの子どもが消えてしまった。 グリム兄弟の『子どもと家庭のメルヒェン集』ではなく、『ドイツ伝説集』全2巻に収められている「ハーメルンの子どもたち」の物語を、ツヴェルガーの謎めいた絵が不安感を増します。 昔話は「むかしむかし、あるところに…」で始まりますが、このお話は、1284年6月26日、ハーメルンで、と具体的な日付も場所も伝えられてますので伝説ですね。 子どもが大量に消えてしまった事件が、あったのだと考えられますが、実際に何が起きたのか、決定づける記述などはなく今も謎のままです。