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きょうは、おおかみ
¥1,980
きょうは、おおかみ 文:キョウ・マクレア 絵:イザベル・アーセノー 訳:小島明子 きじとら出版 初版刊行年 2015年3月 29.2×22.8cm/32p ある日、目がさめると、バージニアの気分はむしゃくしゃ、がるるる… きょうは、おおかみ。 そんな妹を元気にしたい、姉のバネッサが「かんぺきな場所」につれていきます。作家バージニア・ウルフをモチーフとした姉妹のお話。 少女のうつろう心を、風に揺れる花びらのように軽やかなタッチで展開するのは、カナダ最高のイラストレーター、イザベル・アーセノー。 いたばし国際絵本翻訳大賞<カナダ総督文学賞児童書部門>受賞作品です。
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ジェーンとキツネとわたし
¥2,420
ジェーンとキツネとわたし 文:ファニー・ブリット 絵:イザベル・アルスノー 訳:河野万里子 出版:西村書店 エレーヌは今日もひとりぼっち。 学校のあちこちに悪口を落書きされて、居場所がないと感じてる。 でも、大好きな『ジェーン・エア』の本を読んでる時は、別の世界に行けるんだ。 それから、行きたくない学校の合宿でジェラルディーヌに出会ったの。 軽やかなタッチで驚くほどリアルに多感な少女の心情を描きだす、イザベル・アルスノーの傑作。読み応えのある96ページのグラフィック・ノベル。 カナダ総督文学賞受賞作。
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アンナとわたりどり
¥1,430
アンナとわたりどり 作:マクシーン・トロディエ 絵:イザベル・アルスノー 訳:浜崎絵梨 出版社:西村書店 ひとつの ばしょで ずっと くらすのって、どんな かんじでしょう。 アンナの家族は季節労働者です。舞台となるカナダでは収穫の時期には人手不足のため、メキシコから多くの家族が出稼ぎにむかいます。そんな自分たちの暮らしを、アンナは「わたりどり」みたいと感じています。 木のように大地に根を生やした暮らしってどんなかんじだろう? きっと、すてきだろうなぁ。そんな、アンナの淡い憧れや、まだ何者にもなっていない柔らかくふわふわしたアイデンティティを、イザベル・アルスノーが軽やかなタッチで描き出します。 カナダには200を超える民族が暮らしています。日本では、なかなか実感するのが難しい多文化社会への理解の一歩に。
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ゆき
¥1,650
ゆき 作 ユリ・シュルヴィッツ 訳 さくまゆみこ あすなろ書房 灰色の空からひとひらの雪が降ってきます。男の子は嬉しくてたまらない様子。 雪になど興味を示さない素っ気ない態度の大人たちをよそに、雪は次から次から降ってきて… 男の子の仲間に加わるのが、本屋さんの看板から飛び出してきたキャラクターたちというのもニクイです。絵本は、子どものワクワクに寄り添うものでありたいですね。
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かげぼうし
¥1,650
かげぼうし 作 安野光雅 冨山房 初版発行年 1976年第1刷発行 表紙の絵の美しいこと。扉のマッチ箱のデザインのような絵も素敵です。 雪の降りしきる街角でマッチ売りの女の子が困っています。 影の国から見張り番が見つめます。 ふたつの場所で同時に進行するお話が最後にひとつに合わさって… そこにいるということは、ここにはいないということ。 いるべき場所を離れたら、どうなるんだろう? そんな、空想をかき立てる絵本です。
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ゆうぐれ
¥1,650
ゆうぐれ 作|ユリ・シュルヴィッツ 訳|さくまゆみこ 出版|あすなろ書房 2014年10月30日初版発行 男の子はおじいさんと散歩に出かけます。 沈む夕陽を眺めるのは少し寂しい気持ち。 町へ戻ると人が行き交い、町の灯りがひとつ、またひとつと灯ります。 いつの間にか、光の世界。もうすぐクリスマス。クリスマスのお買い物は、もちろん本ですね! ポーランドに生まれ、第二次世界大戦のため4歳で故郷を離れ、パリ、イスラエルに移った後、1959年にアメリカに渡る。2009年コルデコット賞銀賞受賞。自伝的絵本『おとうさんのちず』(あすなろ書房)や『よあけ』(福音館書店)も。
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ガール・イン・レッド
¥2,090
ガール・イン・レッド 原案・絵|ロベルト・インノチェンティ 文|アーロン・フリッシュ 訳|金原瑞人 西村書店 初版刊行年 2013年2月5日第1刷 30cm×27.5cm 32p コンクリートの森を抜けて、おばあさんにビスケットを届けるの。 大都会は色と騒音と誘惑に満ちているけど寄り道はダメ! ジャッカルを追い払ってくれた親切な男に途中まで送ってもらい、おばあさんの家に着くと… ロベルト・インノチェンティのグラフィカルなイラストで現代に蘇るあの童話。 赤ずきんちゃん、気をつけて!
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ホイホイとフムフム
¥1,540
ホイホイとフムフム たいへんなさんぽ 作|マージョリー・ワインマン・シャーマット 絵|バーバラ・クーニー 訳|福本友美子 ほるぷ出版 初版刊行年 2018年5月 陽気で快活なオポッサムのホイホイが、家でのんびり過ごすのが大好きなフムフムを訪ねました。どうにかこうにかフムフムを散歩に連れ出したホイホイですが、途中で疲れてしまい… 正反対の二人が、お互いを思いやり気持ちを伝え合い価値観を共有していく。 二人の会話がくすっと笑えて味わい深い。 バーバラ・クーニーのクラシカルな絵も素敵です。
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ふしぎなえ
¥1,100
ふしぎなえ 作:安野光雅 出版:福音館書店 初版刊行年 1971年3月 27cm×20cm 28p とんがり帽子の小人たちが階段を上ったり下りたり、あれ、さかさまになってるのかな? ここはつながってるのかな? 見れば見るほどふしぎなえ。 私自身、子どもの頃に出会って初めて夢中になった絵本。40年経った今でも一番好きな絵本。この、ふしぎなえの中に迷い込んで、まだ抜け出せないでいるのかもしれません。
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ちいさなヒッポ
¥1,320
ちいさなヒッポ 作:マーシャ・ブラウン 訳:うちだりさこ 出版:偕成社 初版刊行年 1984年 小さな子どもが少しづつ少しづつ、自分の足で広い世界へ踏み出そうとしています。 親子の深い愛情をマーシャ・ブラウンの木版画が、力強く美しく見事に伝えます。 小さい頃に読んでおきたい一冊。大人になって懐かしく振り返ることのできる絵本です。
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だれのものでもない岩鼻の灯台
¥1,430
だれのものでもない岩鼻の灯台 文:山下明生 絵:町田尚子 出版:絵本塾出版 初版刊行年 2015年12月 役目を終え、ひとりぼっちになった灯台のもとへ間借りをしに、次々と生き物たちが集まります。 だれのものでもないからこそ、だれでも入れるのかもしれません。 灯台の積み重ねてきた年月を思わせる、町田尚子さんの厚みのある絵が美しい。
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二番目の悪者
¥1,540
二番目の悪者 作|林木林 絵|庄野ナホコ 小さい書房 初版刊行年 2014年11月 見事な金のたてがみを持つライオンは、自分こそが次の王にふさわしいと考えていた。 しかし、人々の話題にのぼるのは、親切で優しい銀のライオン。焦った金のライオンは、銀のライオンの悪い噂を流し始めた。 最初は誰も信じなかったのに、噂に惑わされ、ついには… どうして、真実を確かめようとしなかったのか、自分で考えようとしなかったのか。すべては自分に降りかかる、これは、現代の寓話。
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変なお茶会
¥1,320
変なお茶会 作|佐々木マキ 絵本館 初版刊行年1979年9月 変なお茶会に招待される人は、一風変わった人ばかり。 世界中から集まってきます。年に一度のお茶会のためにね。 もともとは、雑誌「母の友」の付録の豆本だったそうで。 コンパクトなサイズは、その雰囲気を残しているのですね。
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やっぱりおおかみ
¥990
SOLD OUT
やっぱりおおかみ 作:ささきまき 福音館書店 初版刊行年 1977年4月 たった一匹、生き残ったおおかみが仲間を探しています。プライドは高いけど、仲間のいる動物たちが羨ましい。いっそ、違うものになれたらいいのに… 言いようのない孤独が胸に迫りますが、所詮、みんなひとり。 佐々木マキさんの絵本デビュー作にして、代表作のひとつでもある『やっぱりおおかみ』 福音館の「こどものとも」のひとつとして発売されました。 当時は子どもらしくないという反発もあったそうですが、それだけ鮮烈だったのでしょうね。 影で表現される主人公のおおかみの孤独には、どこかで誰もが共感するのではないでしょうか。 40年以上経っても、どきりとするロングセラーです。
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へろへろおじさん
¥990
SOLD OUT
へろへろおじさん 作|佐々木マキ 福音館書店 おじさんは少し滑稽で笑っちゃうんですけど、おじさんだって耐えてるんです。 階段を滑り落ちたり犬に引きずられたり、おじさんは散々な目にあって、へろへろになってますけど、がまんしてるんです。でも、今度だけは、こらえきれずに泣きました。 うん。それは泣く。
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ぼくがとぶ
¥1,430
ぼくがとぶ 作:佐々木マキ 絵本館 初版刊行年 2013年2月 世界一周、空の旅。かっこいいですね。 失敗してもやり直し、自作の飛行機で空を飛びます。 エンジンやパーツも実際に使用に足るように描かれてるそうです。 飛行機を見送るお父さんとお母さんの顔がいいです。 最初は驚き、少し微笑みながら小さくなる。 子どもがはばたく時、こんな顔で送り出したいですね。
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ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします
¥1,430
ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします 作:佐々木マキ 絵本館 初版刊行年 2000年5月 ムッシュ・ムニエルはやぎですが、ふつうのヤギではありません。 魔術師です。そろそろ弟子をとりたいところ。 適当な子どもをさらって弟子にしようと、魔術をかけました。 ところが・・ どこか哀愁の漂うふしぎでオシャレで、なんだかデタラメだけど、 クスッとおかしい佐々木マキワールドが味わえる作品です。
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どろぼうたちのよる
¥1,320
SOLD OUT
どろぼうたちのよる 作|佐々木マキ 絵本館 初版刊行年 1988年10月 むかし あるところに どろぼうが 三にん なかよく くらしていた。 なかよく暮らしているんですね。 どろぼうって悪いことだけど、悪い人じゃないような気がしますね。 ドジで早とちりでお人好しの三人のどろぼうたちですが、三人よると、なんだかうまくいくみたい。 佐々木マキさん独特の懐かしいような新しいような、のんびりしていてクスッと笑えるどろぼうのお話「どろぼうたちのよる」「かげどろぼう」「ぬすまれたらこまるもの」の3話を収録。
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ロバのおはなし
¥1,760
ロバのおはなし 作|よしだ るみ 出版|国土社 「どうぶつの かぞく えほん」(国土社)でも、おなじみのよしだるみさんの最新刊。 4月27日〜5月15日の原画展にて、絵本のこたちで先行発売します。 以下は版元さんの紹介文です 重い荷物を運ぶのが仕事のロバは疲れてクタクタ。 牛や馬や犬の暮らしがうらやましく思えます。 自分ばっかり、つらい思いをしているみたい。 でも・・みんないろいろあるんだな 色鉛筆のふんわり柔らかいタッチと光あふれる穏やかな世界。 じんわりと心が温まります。
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おすよ おすよ I push and go
¥1,430
おすよ おすよ I push and go 作|よしだ るみ 出版|エディション・エフ 幼少期をニューヨークで過ごされた、よしだるみさんのバイリンガル絵本。 いいものでいっぱいになったおもちゃ箱をおすよ、おすよ あっちからあの子がやってきたけど、おすよ、おすよ どっちもおしたら、あーあ…… でも、一緒におしたら、さっきよりいいね!
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わたしは いつも
¥1,100
わたしは いつも 作|よしだ るみ 出版|国土社 カルガモ、フクロウ、フラミンゴ… いろいろな鳥たちが、お母さんを紹介してくれます。 母の日にもぴったり。 愛情いっぱい。よしだるみさんの「どうぶつの かぞく えほん」シリーズ。
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山はしっている
¥1,650
山はしっている 作:リビー・ウォルデン 絵:リチャード・ジョーンズ 訳:横山和江 すずき出版 夜明け。山の稜線が昇る日に浮かび上がる頃、目覚めるのは早起きの鳥たち。山には様々な生き物たちの営みが繰り広げられ、やがて日が沈み、真夜中にも絶えず息づく豊かな生命。その全てを山はしっている。 リチャード・ジョーンズの絵が美しい。雄大な自然、豊かで調和する色彩はネイチャーフォトのよう。のびやかな動物たちが可愛らしい。ゆったりとした気持ちで、自然への敬意と親しみを覚える絵本。
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おばあちゃんのにわ
¥1,760
おばあちゃんのにわ 文|ジョーダン・スコット 絵|シドニー・スミス 訳|原田勝 偕成社 初版刊行年 2023年7月 吃音の少年を描いた『ぼくは川のように話す』のコンビによる新作。翻訳も同じ原田勝氏。 ぼくは毎日、朝早くからおばあちゃん家に預けられる。 元はニワトリ小屋だった小さな家で慎ましく暮らす優しいおばあちゃん。 小さな家の中には、庭で採れた食べ物でいっぱい。 ぼくはいつも、何時間も、おばあちゃんとその庭で過ごしたのでした。 作者ジョーダン・スコットのおばあちゃんはポーランドに生まれ育ち、第二次世界大戦中に大変な苦労をされたそうです。 戦後、カナダに移住し、ニワトリ小屋を改装した家にくらしました。 シドニー・スミスの絵が素晴らしい。 小さな家の隅々まで、生きるという絶え間ない人の営みによって築き上げられた暮らしがある。 窓から差し込む光、庭に降り注ぐ光。祖母と孫の無言の時を包む柔らかな光。 食べ物が身体の栄養となるように、数多の無名の人々の人生が、思い出という栄養になっているのだろう。
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アルメット
¥1,980
アルメット 作|トミー・ウンゲラー 訳|谷川俊太郎 好学社 アルメットはマッチ売りの少女。 親も帰る家もなく、捨てられた車で寝泊まりしています。 クリスマスが近づいてきて、街が華やかなムードに包まれても 誰も彼もがアルメットをどこかに失せろと追い立てます。 かわいそうなアルメットは息も絶え絶えに祈ります。 すると、はげしいカミナリとともに、願ったものというものあらゆるものが降ってきて。 どこをとっても絵が素晴らしい。 人々の表情、降り注ぐもの。完全に狂った世界なのだけれど、 ひもじい思いをする人がいる一方で、満たされているのに心が貧しい人。 物はないところには何もなく、あるところには溢れている。 世の中のどこかで実際に起きていることなのだと、我々、大人は知っている。 ものを求めている人々がどれだけ多いかも。 それでも人々は助け合い、マッチ売りのアルメットは生き延びて、 幸せな結末を迎えたのにホッとする。