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二番目の悪者
¥1,540
二番目の悪者 作|林木林 絵|庄野ナホコ 小さい書房 初版刊行年 2014年11月 見事な金のたてがみを持つライオンは、自分こそが次の王にふさわしいと考えていた。 しかし、人々の話題にのぼるのは、親切で優しい銀のライオン。焦った金のライオンは、銀のライオンの悪い噂を流し始めた。 最初は誰も信じなかったのに、噂に惑わされ、ついには… どうして、真実を確かめようとしなかったのか、自分で考えようとしなかったのか。すべては自分に降りかかる、これは、現代の寓話。
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きょうは、おおかみ
¥1,980
きょうは、おおかみ 文:キョウ・マクレア 絵:イザベル・アーセノー 訳:小島明子 きじとら出版 初版刊行年 2015年3月 29.2×22.8cm/32p ある日、目がさめると、バージニアの気分はむしゃくしゃ、がるるる… きょうは、おおかみ。 そんな妹を元気にしたい、姉のバネッサが「かんぺきな場所」につれていきます。作家バージニア・ウルフをモチーフとした姉妹のお話。 少女のうつろう心を、風に揺れる花びらのように軽やかなタッチで展開するのは、カナダ最高のイラストレーター、イザベル・アーセノー。 いたばし国際絵本翻訳大賞<カナダ総督文学賞児童書部門>受賞作品です。
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ジェーンとキツネとわたし
¥2,420
ジェーンとキツネとわたし 文:ファニー・ブリット 絵:イザベル・アルスノー 訳:河野万里子 出版:西村書店 エレーヌは今日もひとりぼっち。 学校のあちこちに悪口を落書きされて、居場所がないと感じてる。 でも、大好きな『ジェーン・エア』の本を読んでる時は、別の世界に行けるんだ。 それから、行きたくない学校の合宿でジェラルディーヌに出会ったの。 軽やかなタッチで驚くほどリアルに多感な少女の心情を描きだす、イザベル・アルスノーの傑作。読み応えのある96ページのグラフィック・ノベル。 カナダ総督文学賞受賞作。
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アンナとわたりどり
¥1,430
アンナとわたりどり 作:マクシーン・トロディエ 絵:イザベル・アルスノー 訳:浜崎絵梨 出版社:西村書店 ひとつの ばしょで ずっと くらすのって、どんな かんじでしょう。 アンナの家族は季節労働者です。舞台となるカナダでは収穫の時期には人手不足のため、メキシコから多くの家族が出稼ぎにむかいます。そんな自分たちの暮らしを、アンナは「わたりどり」みたいと感じています。 木のように大地に根を生やした暮らしってどんなかんじだろう? きっと、すてきだろうなぁ。そんな、アンナの淡い憧れや、まだ何者にもなっていない柔らかくふわふわしたアイデンティティを、イザベル・アルスノーが軽やかなタッチで描き出します。 カナダには200を超える民族が暮らしています。日本では、なかなか実感するのが難しい多文化社会への理解の一歩に。
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ゆうぐれ
¥1,650
ゆうぐれ 作|ユリ・シュルヴィッツ 訳|さくまゆみこ 出版|あすなろ書房 2014年10月30日初版発行 男の子はおじいさんと散歩に出かけます。 沈む夕陽を眺めるのは少し寂しい気持ち。 町へ戻ると人が行き交い、町の灯りがひとつ、またひとつと灯ります。 いつの間にか、光の世界。もうすぐクリスマス。クリスマスのお買い物は、もちろん本ですね! ポーランドに生まれ、第二次世界大戦のため4歳で故郷を離れ、パリ、イスラエルに移った後、1959年にアメリカに渡る。2009年コルデコット賞銀賞受賞。自伝的絵本『おとうさんのちず』(あすなろ書房)や『よあけ』(福音館書店)も。
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ガール・イン・レッド
¥2,090
ガール・イン・レッド 原案・絵|ロベルト・インノチェンティ 文|アーロン・フリッシュ 訳|金原瑞人 西村書店 初版刊行年 2013年2月5日第1刷 30cm×27.5cm 32p コンクリートの森を抜けて、おばあさんにビスケットを届けるの。 大都会は色と騒音と誘惑に満ちているけど寄り道はダメ! ジャッカルを追い払ってくれた親切な男に途中まで送ってもらい、おばあさんの家に着くと… ロベルト・インノチェンティのグラフィカルなイラストで現代に蘇るあの童話。 赤ずきんちゃん、気をつけて!
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ホイホイとフムフム
¥1,540
ホイホイとフムフム たいへんなさんぽ 作|マージョリー・ワインマン・シャーマット 絵|バーバラ・クーニー 訳|福本友美子 ほるぷ出版 初版刊行年 2018年5月 陽気で快活なオポッサムのホイホイが、家でのんびり過ごすのが大好きなフムフムを訪ねました。どうにかこうにかフムフムを散歩に連れ出したホイホイですが、途中で疲れてしまい… 正反対の二人が、お互いを思いやり気持ちを伝え合い価値観を共有していく。 二人の会話がくすっと笑えて味わい深い。 バーバラ・クーニーのクラシカルな絵も素敵です。
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ふしぎなえ
¥1,100
ふしぎなえ 作:安野光雅 出版:福音館書店 初版刊行年 1971年3月 27cm×20cm 28p とんがり帽子の小人たちが階段を上ったり下りたり、あれ、さかさまになってるのかな? ここはつながってるのかな? 見れば見るほどふしぎなえ。 私自身、子どもの頃に出会って初めて夢中になった絵本。40年経った今でも一番好きな絵本。この、ふしぎなえの中に迷い込んで、まだ抜け出せないでいるのかもしれません。
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だれのものでもない岩鼻の灯台
¥1,430
だれのものでもない岩鼻の灯台 文:山下明生 絵:町田尚子 出版:絵本塾出版 初版刊行年 2015年12月 役目を終え、ひとりぼっちになった灯台のもとへ間借りをしに、次々と生き物たちが集まります。 だれのものでもないからこそ、だれでも入れるのかもしれません。 灯台の積み重ねてきた年月を思わせる、町田尚子さんの厚みのある絵が美しい。
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変なお茶会
¥1,320
変なお茶会 作|佐々木マキ 絵本館 初版刊行年1979年9月 変なお茶会に招待される人は、一風変わった人ばかり。 世界中から集まってきます。年に一度のお茶会のためにね。 もともとは、雑誌「母の友」の付録の豆本だったそうで。 コンパクトなサイズは、その雰囲気を残しているのですね。
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ぼくがとぶ
¥1,430
ぼくがとぶ 作:佐々木マキ 絵本館 初版刊行年 2013年2月 世界一周、空の旅。かっこいいですね。 失敗してもやり直し、自作の飛行機で空を飛びます。 エンジンやパーツも実際に使用に足るように描かれてるそうです。 飛行機を見送るお父さんとお母さんの顔がいいです。 最初は驚き、少し微笑みながら小さくなる。 子どもがはばたく時、こんな顔で送り出したいですね。
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ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします
¥1,430
ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします 作:佐々木マキ 絵本館 初版刊行年 2000年5月 ムッシュ・ムニエルはやぎですが、ふつうのヤギではありません。 魔術師です。そろそろ弟子をとりたいところ。 適当な子どもをさらって弟子にしようと、魔術をかけました。 ところが・・ どこか哀愁の漂うふしぎでオシャレで、なんだかデタラメだけど、 クスッとおかしい佐々木マキワールドが味わえる作品です。
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ロバのおはなし
¥1,760
ロバのおはなし 作|よしだ るみ 出版|国土社 「どうぶつの かぞく えほん」(国土社)でも、おなじみのよしだるみさんの最新刊。 4月27日〜5月15日の原画展にて、絵本のこたちで先行発売します。 以下は版元さんの紹介文です 重い荷物を運ぶのが仕事のロバは疲れてクタクタ。 牛や馬や犬の暮らしがうらやましく思えます。 自分ばっかり、つらい思いをしているみたい。 でも・・みんないろいろあるんだな 色鉛筆のふんわり柔らかいタッチと光あふれる穏やかな世界。 じんわりと心が温まります。
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わたしは いつも
¥1,100
わたしは いつも 作|よしだ るみ 出版|国土社 カルガモ、フクロウ、フラミンゴ… いろいろな鳥たちが、お母さんを紹介してくれます。 母の日にもぴったり。 愛情いっぱい。よしだるみさんの「どうぶつの かぞく えほん」シリーズ。
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山はしっている
¥1,650
山はしっている 作:リビー・ウォルデン 絵:リチャード・ジョーンズ 訳:横山和江 すずき出版 夜明け。山の稜線が昇る日に浮かび上がる頃、目覚めるのは早起きの鳥たち。山には様々な生き物たちの営みが繰り広げられ、やがて日が沈み、真夜中にも絶えず息づく豊かな生命。その全てを山はしっている。 リチャード・ジョーンズの絵が美しい。雄大な自然、豊かで調和する色彩はネイチャーフォトのよう。のびやかな動物たちが可愛らしい。ゆったりとした気持ちで、自然への敬意と親しみを覚える絵本。
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おばあちゃんのにわ
¥1,760
おばあちゃんのにわ 文|ジョーダン・スコット 絵|シドニー・スミス 訳|原田勝 偕成社 初版刊行年 2023年7月 吃音の少年を描いた『ぼくは川のように話す』のコンビによる新作。翻訳も同じ原田勝氏。 ぼくは毎日、朝早くからおばあちゃん家に預けられる。 元はニワトリ小屋だった小さな家で慎ましく暮らす優しいおばあちゃん。 小さな家の中には、庭で採れた食べ物でいっぱい。 ぼくはいつも、何時間も、おばあちゃんとその庭で過ごしたのでした。 作者ジョーダン・スコットのおばあちゃんはポーランドに生まれ育ち、第二次世界大戦中に大変な苦労をされたそうです。 戦後、カナダに移住し、ニワトリ小屋を改装した家にくらしました。 シドニー・スミスの絵が素晴らしい。 小さな家の隅々まで、生きるという絶え間ない人の営みによって築き上げられた暮らしがある。 窓から差し込む光、庭に降り注ぐ光。祖母と孫の無言の時を包む柔らかな光。 食べ物が身体の栄養となるように、数多の無名の人々の人生が、思い出という栄養になっているのだろう。
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この本をかくして
¥1,650
この本をかくして 文: マーガレット・ワイルド 絵: フレア・ブラックウッド 訳: アーサー・ビナード 岩崎書店 ばくだんが 図書館にあたって、 まちはもえてしまった。 吹雪のように舞い上がる木っ端微塵になった本に、人々は思わず手をのばし、言葉のかけらを掴み取ろうとしました。 残ったのは。たった一冊、赤い表紙の本だけ。自分たちのルーツが書かれている宝石よりも金銀よりも大切な本。 人々は街を離れ歩き続けます。もう本の一冊も手に持つこともかなわなくなり、大きな木の下に埋めました。 戦争が終わり、掘り起こした本を再建された図書館に寄贈します。 図書館にあれば、きっと誰かが見つけて読むだろう。 心の深部を真っ直ぐ見つめるようなマーガレット・ワイルドが、全てを奪い壊していく戦争からも守り抜きたい大事なものを、言葉に記し伝えていく。
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お日さま おそい おそい みんなも おそい
¥1,980
音楽をお月さまに 文|フィリップ・ステッド 絵|エリン・ステッド 訳|金原瑞人 出版|カクイチ研究所 ぷねうま舎 薄墨色の空には、まだ星が瞬いています。みんな眠っています。 月の光に照らされた牧場では早起きの動物たちがひそひそ話しています。 エリン・E・ステッドの繊細な繊細な、ひそひそ声のような繊細なタッチで 静かに移り変わる時間の経過をゆっくりと描きます。 穏やかな一日の始まり。
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あ、はるだね
¥1,540
あ、はるだね 文:ジュリー・フォリアーノ 絵:エリン ・E・ステッド 訳:金原瑞人 講談社 地面はどこもかしこも、みんな茶色。 茶色い地面にタネをまきました。 一週間、また、一週間が過ぎ 雨がふった次の日に…… 季節の移り変わりをやわらかな絵で感じる気持ちのいい絵本です。
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蛾 姿はかわる
¥2,090
蛾 姿はかわる 文|イザベル・トーマス 絵|ダニエル・イグヌス 訳|青山南 化学同人 初版刊行年 2021年10月 産業革命の時代、大気汚染等、環境の変化に合わせ、 姿を変えることで生き抜くオオシモフリエダシャクのお話。 美しいイラストレーションは、自然環境を守りたいという心を育みます。
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おっこちてきた
¥1,540
おっこちてきた 文|サイモン・プトック 絵|ダニエル・イグヌス 訳|青山南 光村教育図書 空から何かがおっこちてきた。 何かをめぐってひと騒動。 何かが怖いと思うものもいれば、きれいと思うものも。やっかいだと思うものもいます。 何かが有名になるにつれ、みんなの意見はまっぷたつに分断されました。 何かが去り、あとに残ったのは・・・ 何かがなければで会うこともなかったものたちが、 何かを通じて、お互いを知り理解し合う。 何かが何かは最後までわかりませんが、希望が見えるラストです。
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天災と日本人
¥902
天災と日本人 畑中章宏 ちくま新書 防災や減災について、自然や死者とともに考えること。日本人が災害と付き合うなかで持続してきた、慣習や感情を見つめ直すときが、いままたきている。災害を抜きにした、日本人の民俗史や社会史は、過去にはもちろん、これからもありえないのだから。 畑中章宏(はたなか・あきひろ) 大阪在住。作家、民俗学者 著書に『災害と妖怪』『津波と観音』(亜紀書房)、『ごん狐はなぜ撃ち殺されたのか』『蚕』(晶文社)、『柳田國男と今和次郎』『『日本残酷物語』を読む』(平凡社新書)、『天災と日本人』(ちくま新書)、『21世紀の民俗学』(KADOKAWA)など多数。
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わたしとあそんで
¥1,210
わたしと あそんで 作|マリー・ホール・エッツ 訳|よだじゅんいち 福音館書店 1968年8月1日 第1刷 2019年7月15日 第94刷 だれか、あそんでくれないかなぁ はらっぱで遊び相手を探すも、みんな逃げていってしまいます。 仕方がないので、しゃがんでいると、 バッタやカエルやカメも もどってきました。 じっとしてると、だれもこわがりません。 生き物たちにかこまれて、ああ、うれしい。 お日さまが、じっとみています。
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セント・キルダの子
¥2,530
セント・キルダの子 文・絵|ベス・ウォーターズ 訳|原田勝 岩波書店 初版刊行年 2020年9月 ノーマン・ジョンが生まれた1925年頃のセント・キルダは車も店も電気もなく、16軒の家と郵便局、教会、学校があるだけでした。1930年を最後に全ての島民が島を離れ、島での暮らしと文化が消えました。 セント・キルダには4000年前から人が暮らしていたといわれています。たくさんの海鳥やこの島にしかいない野生の動物たちもいます。 この島で生まれ、5歳で全ての島民と共に離れなければならなかったノーマン・ジョンの話を元に島での暮らし、状況の変化、島との別れ、移住先での暮らしまで丹念に追った美しい絵本。 現在のセント・キルダ諸島は、自然遺産と文化遺産のふたつの分野で世界遺産に登録されています。