-
ペンギソ (JIROのエクスリブリス)
¥440
Ex-Libris(エクスリブリス)とは、ラテン語で「〇〇の蔵書から」という意味で、本の見返しなどに貼る小紙片です。かつて、本は非常に高価な宝物だったので、所有者が誰であるかをはっきりさせることが重要でした。趣向を凝らしたEx-Librisは「神の宝石」と呼ばれ、蒐集の対象にもなりました。そんな紙の本ならではの楽しみも知っていただきたく、絵本のこたちオリジナルのEx-Librisを銅版画で作っています。図案は店主宅の末っ子が描いてます。 ※一点一点手摺りで印刷しています。色味の印象に違いがある場合があります。
-
黒グルミのからのなかに
¥1,650
黒グルミのからのなかに 文|ミュリエル・マンゴー 絵|カルメン・セゴヴィア 訳|ときありえ 西村書店 漁師村近くの小さな家で、お母さんと二人で暮らすポール。 お母さんの元にやってくる死神を捕らえて黒グルミに閉じ込めました。 すると、すべての生き物が死ななくなり、漁師は魚がとれず、麦さえも刈れなくなりました。 すべての命には終わりがある。ポールは、その掟をないものにしてしまったのでした。
-
空の王さま
¥1,760
空の王さま 文:ニコラ・デイビス 絵:ローラ・カーリン 訳:さくまゆみこ BL出版 新たな土地で居場所を見つけなければならない少年、周りのすべてが「よそ者」と告げているようだ。故郷を思い出させるのは、エバンズさんのハトだけ。長距離レースを終え腕の中に飛び込んできたハトを抱き少年は思う。 ここが居場所なのかもしれない。 少年がハトの戻る場所になっていることに気づく。エバンズ老人の心の拠り所にもなっている。自分が居る場所が誰かの居場所なのだ。 ローラ・カーリンの優しく柔らかい絵は、触れると壊れてしまいそうな少年の心情そのもの。時折、涙で滲んでいるようにも見える。
-
やくそく
¥1,760
やくそく 文:ニコラ・デイビス 絵:ローラ・カーリン 訳:さくまゆみこ BL出版 スリで生きている少女とおばあさんの出会いから物語が動き出す。 親子や姉弟といった濃い関係ではなく、すれ違ってたかもしれない人とのささやかな触れ合いで人生が動き出す。光がさす。そんな物語。 ぎすぎすして、ずるい人ばかり、わたしの心もささくれている。そんな何もかも壊れた街で、ある晩、おばあさんから無理やりカバンを奪い取る。 おばあさんは言った。 「これをやるよ、やくそくするんならね」 この絵本は人は変われるということを伝えている。 ほんの小さなきっかけ、ほんの小さな希望が行動を変える。まねをする人が出てくる。それが広がり、街が変わる。
-
おにたのぼうし
¥1,100
SOLD OUT
おにたのぼうし 文|あまんきみこ 絵|いわさきちひろ ポプラ社 節分の夜、どの家でも豆まきで鬼祓いされ、おにたは行き場所を失っていました。 首尾よく入り込んだ家は、病気のお母さんの女の子ふたりきり。 食べるものもなく、雪を溶かした水でお母さんの額を冷やします。 おにたは帽子で角を隠し、女の子は空腹をお母さんに隠しています。 女の子の無邪気な言葉に傷つくおにたは、精一杯の思いやりを残して消えます。 「おにだって、いろいろ あるのに。おにだって……」 おにたのその言葉を、今一度深く考える必要があると思います。
-
ふるいせんろのかたすみで
¥1,760
ふるいせんろのかたすみで 作:チャールズ・キーピング 訳:ふしみみさお 出版:ロクリン社 『たそがれえきのひとびと』(らくだ出版 1983年)の 新装新訳版 ふるいせんろのかたすみで、長屋につつましく暮らす人々は、毎週みんなでお金を出して買う、サッカーくじが楽しみです。 ある日、届いた封筒には、とんでもない額の小切手が入っていて、くじが大当たりして、みんなは大喜び。お金の使い道は? それぞれですね。 緻密さと大胆さが同居するチャールズ・キーピングの絵が美しく、それぞれの人生の襞を表しているようです。
-
アルフィーとせかいのむこうがわ
¥1,760
アルフィーとせかいのむこうがわ 作|チャールズ・キーピング 訳|ふしみみさお 出版|ロクリン社 『アルフィーとフェリーボート』(らくだ出版 1971年)の 新訳版 テムズ川に近い砂糖工場の裏に住む少年アルフィーは、金曜ごとにやってくる元船乗りのバンティおじさんの話を聞くのが大好きです。 自分もいつか、船に乗って「せかいのむこうがわ」に行ってみたいと思いました。 ある金曜日、バンティの姿が見えず、探しに出かけたアルフィーは霧の中で迷子になります。 ロンドンの街の灯りが滲む霧の中、忽然と現れるフェリーボート。 「この船はきっと せかいのむこうがわにいくんだ!」 少年の世界が広がる瞬間を瑞々しく幻想的に描く。バンティとの強い信頼。 裕福ではないけれど満たされたひと時、たしかに世界の向こう側に行ってきたのかもしれない。
-
象の旅
¥2,200
象の旅 著|ジョゼ・サラマーゴ 訳|木下眞穂 書肆侃々房 ジョゼ・サラマーゴ生誕100年(2022年)! 象は、大勢に拍手され、見物され、あっという間に忘れられるんです。 それが人生というものです。 ノーベル賞作家サラマーゴが最晩年に遺した、史実に基づく愛と皮肉なユーモアに満ちた傑作。 1551年、ポルトガル国王はオーストリア大公の婚儀への祝いとして象を贈ることを決める。象遣いのスブッロは、重大な任務を受け象のソロモンの肩に乗ってリスボンを出発する。 嵐の地中海を渡り、冬のアルプスを越え、行く先々で出会う人々に驚きを与えながら、彼らはウィーンまでひたすら歩く。 時おり作家自身も顔をのぞかせて語られる、波乱万丈で壮大な旅。 (出版社サイトより)
-
日本移民日記
¥1,870
日本移民日記 著|MOMENT JOON 岩波書店 韓国出身の移民として生きる経験に根ざし、日本語表現の新たな地平を切り開くラッパー、MOMENT JOON。日本のヒップホップ、「外人」であること、差別語、詩人・金時鐘との出会いなど、日々の経験と思索から見える日本社会の風景を、鋭く率直な言葉で綴る。硬直した社会にくさびを打ち込む、待望にして初の著作! 版元サイトより ★著者プロフィール MOMENT JOON(モーメント・ジューン) ラッパー。ソウル特別区出身、大阪府池田市井口堂在住。 移民である自身の経験に根ざした唯一無二の表現を追求し、2020年のファーストアルバム『Passport &Garcon』では、日本社会における排外主義の交流や差別意識の蔓延、同調圧力、シニシズムといったものを怒りや不安とともに突きつけ、その上で「君が居るから日本は美しい」と歌って大きな反響を呼んだ。執筆の分野でも『文藝』(河出書房新社)に自身の徴兵体験をもとにした小説「三代、兵役、逃亡、夢」を発表するなど、多方面に活躍している。
-
日本疫病図説
¥1,760
日本疫病図説 著|畑中章宏 笠間書院 錦絵、玩具、アマビエまで…病にまつわる美術・工芸品、大集合! 様々な感染症に見舞われてきた日本。人々は神仏や有名な武将、予言従獣などのイメージを形にすることで、病除けの願いを託したり、病魔との上手な付き合い方を探ってきた。 新型コロナ禍の今こそ見つめ直したい、“疫病退散”を一挙公開。 1章 疫神の誕生 2章 近世のまじない絵 3章 予言する妖怪たち 4章 明治の流行病 コラム 祇園信仰と蘇民将来 疫病除けの郷土玩具 疫神を祀る風習
-
遠野物語 山の人生
¥1,012
遠野物語 山の人生 著:柳田国男 岩波文庫 1910年の発行から、今年で110周年を迎える『遠野物語』 民俗学入門として、あるいは伝承文学として、今なお多くの人々に読み継がれています。
-
くも
¥1,870
くも 作:新宮 晋 文化出版局 著者の新宮晋さんは、風や水で動く彫刻が特徴的な日本を代表する彫刻家。 『くも』の初版は1979年。40年前ですが、まったく時代を感じさせない鮮烈なグラフィックです。 まるで、天から降りてきたような一匹のくもが織りなすクモの巣に感じる宇宙的な時空間。 朝露に飾られる巣は豪華なジュエリーのよう。自然の営みの観察から美を見出す作家の感性に触れる名作絵本。
-
おとどけものです。
¥990
おとどけものです。 作|ロッド・キャンベル あすなろ書房 ペットがほしいと、動物園に手紙を書きました。 いろんな荷物がとどきましたよ。ペットにぴったりの動物はいるかな? かくれているのはなんだろう? 子どもの好きな動物が、つぎつぎ登場! 小さなかわいいしかけ絵本です。
-
シンデレラ
¥1,870
シンデレラ 作|バーバラ・マクリントック 訳|福本友美子 岩波書店 初版刊行年 2015年2月 バーバラ・マクリントックによる『シンデレラ』がとびきりキュート。 階段を駆け降りる姿のなんと躍動感のあること。 一筋縄ではいかなさそうな表情もステキです。 細部まで描き込まれた衣装や背景も楽しく美しい。
-
エイドリアンはぜったいウソをついている
¥1,760
エイドリアンはぜったいウソをついている 文|マーシー・キャンベル 絵|コリーナ・ルーケン 訳|服部雄一郎 岩波書店 こんな町なかで馬を飼えるはずがない。 エイドリアンは、ぜったいウソをついている。 みんなどうして、信じるの? ウソってわかってても指摘しないの? どうして、ウソを許すことができるの? ウソが許せない少女は正義感に溢れた誠実な人柄なのでしょう。 けれど、エイドリアンと話してみると…… エイドリアンには、本当に馬が見えているのかもしれません。 頭の中に、豊かな想像力で描かれた馬が。 それは、ウソというのかしら?
-
百年の家
¥2,090
百年の家 作:J.パトリック・ルイス 絵:ロベルト・インノチェンティ 訳:長田弘 講談社 大人の方がひとめぼれで購入される、当店でも特に人気の高い絵本です。 長い眠りの時間を経て、子どもたちに発見された朽ちた廃屋は、人の手が入り息を吹き替えして再生します。それから百年の月日に家はそこにあり続け、住まう人々の喜びも悲しみもつぶさに見つめ続けます。 国際アンデルセン賞画家賞受賞のロベルト・インノチェンティは、重厚で細密な描写で、たくましく生きる命の蠢きを描き出します。
-
アンドルーのひみつきち
¥1,430
アンドルーのひみつきち 作:ドリス・バーン 訳:千葉茂樹 出版:岩波書店 初版刊行年 2015年7月7日 ものづくりの才能があり余るアンドルー。次々と発明品を作りだすも、家族は迷惑顔。 だから、ある日決心する。自分だけのひみつきちを作るんだ! 好きなことに夢中になってる子どもは、なんて素敵なんでしょう。 自分が自分らしくいられる場所を自分で作る。 それは本当に必要なことかもしれません。
-
いえでをしたくなったので
¥1,650
いえでをしたくなったので 文:リーゼル・モーク・スコーペン 作:ドリス・バーン 訳:松井るり子 出版:ほるぷ出版 穏やかではない大人の姿を見て、いえでしたくなった子どもたち。荷物をまとめて、大好きな場所へ引っ越しします。 でも、完全な場所はそうそう見つから図、引っ越しを繰り返します。 そのたびに荷物の中身が増えていくんですね。子どもたちの経験の証。
-
やまんばのにしき
¥1,100
やまんばのにしき 文|松谷みよこ 絵|瀬川康男 ポプラ社 ちょうふくやまのやまんばが、子どもを産んだで、餅を持ってこいと なにやら得体の知れない恐ろしいものが村に告げます。 餅はついたけれど、誰が持っていくのでしょう? 食われてもいいやと年老いたあかざばんばが山へ登ると… やまんばというと、旅びとをおそう恐ろしい狂女のイメージがありますが、ちょうふくやまのやまんばは豪快で愛想もよく、山の女神といった感じです。 七十過ぎたあかざばんばの「なに、いこうとおもえば、みちなんぞいくらもあるもんだ」という台詞も大らかでいいですね。
-
虫ガール
¥1,650
虫ガール 文:ソフィア・スペンサー(虫ガール)/マーガレット・マクナマラ 絵:ケラスコエット 訳:福本友美子 岩崎書店 初版刊行年 2020年4月 2歳の時に、蝶の温室に行ったのをきっかけに、虫が大好きになったソフィア。 幼稚園の頃は虫友だちがたくさんいたのに、小学校に入った途端、虫が好きな女の子なんてヘンだって。気持ちは沈んで楽しくなくなってしまいました。 そんなソフィアを心配したママは… 周りに理解されずに、自分の好きなことを貫くのって難しい。 特に子どもの小さな世界では、自分がおかしいんじゃないかと思ってしまいます。 でも、世界には仲間がたくさんいます。 好きなものを共有できる人がいるって嬉しいですね。 自信をつけたソフィアは、他のいろんなことにも興味を深めるようになりました。 でも、自己紹介は、虫ガール。自分の好きなことを知ってる子って素敵ですね。
-
トムがてぶくろおとしたら
¥1,760
トムがてぶくろおとしたら 文|ジム・エイルズワース 絵|バーバラ・マクリントック 訳|福本友美子 犀の工房 2018年11月5日 第1刷 落とした手袋に、次々と動物がもぐり込んで…… ウクライナのおなじみの昔話『てぶくろ』がエイルズワースによって生まれ変わりました。 外で元気に遊ぶのが大好きな男の子トムの落とした手袋は、おばあちゃんが毛糸で編んでくれたあったかい手袋。次々とやってくる動物たちで、今にもはち切れそう。 ホットココアと手袋とおばあちゃんがあったかそう。
-
くるまはいくつ?
¥990
くるまはいくつ? 作|渡辺茂男 絵|堀内誠一 福音館書店 1968年10月10日 第1刷 2018年10月20日 第55刷 グラフィックデザイナーとして活躍されていた堀内誠一さんの洗練された色使い、考え抜かれた視覚効果がフルに発揮されている絵本。タイトルは『くるまはいくつ?』ですが、扉は「しってるかい?」で始まるのも遊び心がありますね。 小さなお子たちにもわかりやすく、きちんと伝えるという誠実さに溢れた作品だと思います。 くるまが一つ、二つと増えていく乗り物。四つまではすぐにわかるけど、それ以上は、大人もちょっと考えないと思いつきませんね。
-
旅の絵本X
¥1,760
旅の絵本X オランダ編 作:安野光雅 福音館書店 2022年1月10日第1刷発行 シリーズ「旅の絵本」10巻目はオランダ編 旅人はオランダにやってきました。運河の流れる街をゆき、チーズ市を見て、たくさんの風車がある場所を訪れ、チューリップが咲く公園へ……。オランダならではの美しい風景を堪能できます。オランダ出身の画家、フェルメールやホッベマなどの作品をモチーフにした場面も盛り込まれています。旅日記のような解説文とともにおたのしみください。
-
パンのかけらとちいさなあくま
¥990
リトアニア民話 パンのかけらとちいさなあくま 再話|内田莉莎子 画|堀内誠一 福音館書店 1992年2月10日 第1刷発行 2019年11月15日 第22刷 リトアニア民話の再話とあります、文章を書かれた内田莉莎子さんは、『おおきなかぶ』や『てぶくろ』といった、親世代の方も懐かしいロシアや周辺の物語を多数、日本語訳されました。 貧しいきこりからパンを盗んだ小さな悪魔は大きな悪魔に咎められ、許しを乞いに行きます。 きこりのやさしさ、地主の欲深さ、何が罪でそうでないのか、短いお話にたくさんの要素が含まれています。 『ぐるんぱのようちえん』や『こすずめのぼうけん』が印象深い堀内誠一さんの画は、翻訳絵本のような異国の雰囲気を漂わせ、ダイナミックな構図は人物の存在感を土地の広大さを雄弁に物語ます。