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「ジェンダー」で読む物語 赤ずきんから桜庭一樹まで
¥1,760
「ジェンダー」で読む物語 赤ずきんから桜庭一樹まで 編著:髙岡尚子 かもがわ出版 編著者の髙岡尚子氏は、19世紀フランス文学/ジェンダーと文学を専門とする奈良女子大学研究員人文科学系教授であり、本書は同大学において2017年の「ジェンダー言語文化学演習」という授業に集った学生さんたちの読み解きや考察を盛り込んだ授業の記録でもあります。 「ジェンダー」という言葉の意味を曖昧にとらえながら、もはや無関心ではいられない現代に、きちんと言葉で解説されたものを読みたいと思われる方におすすめです。 第二章からは、グリム版とペロー版の『赤ずきん』の明快な比較や、西加奈子『きりこについて』、桜庭一樹『青年のための読書クラブ』の読み解きを辿ります。
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青年のための読書クラブ
¥572
青年のための読書クラブ 桜庭一樹 新潮文庫 平成29年5月1日 清楚でたおやかな少女たちが通う名門女学校「聖マリアナ学園」を舞台に、転入生・烏丸紅子が中性的な美貌で皆を虜にした恋愛事件、学園を牛耳る生徒会と演劇部、教師に挑むブーゲンビリアの君。事件の背後で活躍した「読書倶楽部」部員たちの、華々しくも可憐な物語。 『「ジェンダー」で読む物語』(かもがわ出版)の演習の中でも取り上げられた1冊。 合わせてどうぞ。
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わたしはヴァネッサと歩く
¥1,540
わたしはヴァネッサと歩く 作:ケラスコエット 岩崎書店 転校生のヴァネッサは、クラスに馴染めずひとりぼっち。意地悪する子もいます。 それを見たわたしは友だちに話しますが、どうしたらいいのでしょう? ひと晩考え、ヴァネッサと並んで歩くことにしました。 最初は一人で。次第にみんなが集まって。 勇気を出して、行動するかしないか。
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わたしたちのたねまき
¥1,760
わたしたちのたねまき 作 キャスリン・O・ガルブレイス 絵 ウェンディ・アンダスン・ハルパリン 訳 梨木香歩 のら書店 これから種の採取が多くなる季節のはずですが、種苗法のこともあり、種事情が気になります。 植物の種は、風や鳥や太陽や雨など様々な媒介を通して広く遠くに運ばれていきます。長い年月の間に適したデザインに形を変えてきたのでしょう。生き物が関係しあう環境のなか、したたかに命を繋いできた種の旅を美しいイラストで追う。
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シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々
¥1,320
シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々 著:ジェレミー・マーサー 訳:市川恵里 河出文庫 2020年4月10日 世界中にファンを持つ伝説の書店、シェイクスピア・アンド・カンパニー。 1919年にパリのオデオン通り12番地に開店以来、貧しい作家や詩人たちを泊まらせ食事を提供し、ジェームス・ジョイスの『ユリシーズ』を世に送り出す。 そんな奇跡の書店に偶然住み着くことになった元新聞記者の回想録。
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八月のひかり
¥1,540
八月のひかり 中島信子 作 汐文社 母子家庭に暮らす五年生の美貴は懸命に働く母の代わりに電気代を気にしながら家事を担い弟の面倒をみます。 戦中戦後の飢えた子たちとはまた違い、閉ざしたドアの向こうでお腹を空かせ夏休みを乗り切ろうとしています。 親子三人幸せだと言い聞かせながら。 休校で給食がなくなると食べることに困る子が、この国に143万人もいるそうです。 息をひそめて、ひっそりと暮らしている子たちがたくさんいます。
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とびっきりのおむかえ
¥1,760
とびっきりのおむかえ 作:ニコラ・チンクエッティ 絵:ウルスラ・ブッヒャー 訳:やまねかずこ 出版:きじとら出版 幼稚園のお迎えの時間です。お友だちのお父さん、お母さんが迎えにきます。 ジョバンニのお迎えは、今日はおじいちゃん。 おじいちゃんのお迎えは、びっくりするぞ。 ワクワク、まだかな。ドキドキ、まだかな。もしかして、忘れてるのかな、ドクンドクン… お迎えを待つ、嬉しくてちょっと不安な子どもの心を繊細に描いた絵本。 絵がおしゃれ。おじいちゃんもステキです。 いたばし国際絵本翻訳大賞<イタリア語部門>受賞作品です。
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こねこのジェーン ダンスだいすき
¥1,760
こねこのジェーン ダンスだいすき 作:バレリー・ゴルバチョフ 訳:あらいあつこ 出版:きじとら出版 あこがれのバレエを習い始めたジェーン、すっかり気分はバレリーナ。 お友だちのダンスにも、う〜ん、バレエにみえないよ。 好きなことに夢中になってしまう、子どもの心に寄り添った物語。 いたばし国際絵本翻訳大賞<英語部門>受賞作品です。
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すてきって なんだろう?
¥1,980
すてきって なんだろう? 文:アントネッラ・カペッティ 絵:メリッサ・カストリヨン 訳:あべけんじろう あべなお 出版:きじとら出版 いもむしは、葉っぱの上で暮らしていました。 食べて、散歩して、また戻って、眠って。 王様のように暮らしていました。 ある日の散歩の途中、小枝ごと何かに持ち上げられます。 「すてきな いもむしさんね」持ち上げた何かは言いました。 すてきって、なんだろう? あなたの「すてき」は何ですか? そう考えるだけで、心が「すてき」な旅を始めそうですね。 いたばし国際絵本翻訳大賞<イタリア語部門>受賞作品です。
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こらっ、どろぼう!
¥1,540
こらっ、どろうぼう! 作:ヘザー・テカヴェク 絵:ピエール・プラット 訳:なかだゆき 出版:きじとら出版 いたばし国際絵本翻訳大賞<英語部門>受賞作品です。
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たびネコさん ぐるりヨーロッパ街歩き
¥1,980
たびネコさん ぐるりヨーロッパ街歩き 作:ケイト・バンクス 絵:ローレン・カスティーヨ 訳:住吉千夏子 出版:きじとら出版 たびネコさんと一緒に、リズミカルな文章でトコトコと街歩き気分が楽しめます。 ヨーロッパの街並みを、さりげないスナップショットのように切り取っているのが、また、素敵。 いたばし国際絵本翻訳大賞<英語部門>受賞作品です。
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鳥の一年シリーズ イエスズメ
¥1,760
鳥の一年シリーズ イエスズメ 文と絵:トーマス・ミュラー 訳:堀込ーゲッテ由子 エディション・エフ もっとも身近な野鳥といえば、スズメではないでしょうか。 『イエスズメ』は、ヨーロッパを中心に世界に広く分布するスズメです。日本で見られるスズメと少し体毛の色が違うようですが、分かるでしょうか? 巻末の(スズメ豆ちしき)のページで、他のスズメと比べてみましょう。
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鳥の一年シリーズ メンフクロウ
¥1,760
鳥の一年シリーズ メンフクロウ 文と絵:トーマス・ミュラー 訳:堀込ーゲッテ由子 エディション・エフ 深い森に棲む賢者のイメージのあるフクロウですが、教会の塔や納屋の屋根裏をすみかにし、ヒナを育てます。意外にも、人間の暮らしと密接しているのですね。 メンフクロウは、ツバメのような巣を作りません。では、どのようにして寝床を作るのでしょうか? ヒナの姿は知っていますか? トーマス・ミュラーの美しい絵とともに、メンフクロウの一年を追ってみましょう。 真夜中、古い教会の塔のまわりをとんでいるのは、なんでしょう? 神秘的なすがたをしたその鳥は、メンフクロウ。自分の住みかに、もどろうとしているのです。 メンフクロウは、教会の塔のてっぺんや、納屋の屋根裏のような、見つかりにくい場所を巣にします。卵を産み、ひなを育てるのに、安全だからです。 親鳥は、子どもたちが自分でネズミを狩り、なわばりをもつようになるまで、大切に育てます。 さあ、絵本をひらいて、メンフクロウの暮らしをのぞいてみてください。夜行性鳥類は、どんな一年をすごすのでしょうか。 昔ばなしや童話の中では「森の長老」や「物知り博士」の役割を担うことの多いフクロウ。そのまなざしが何でも見通すように感じられるのでしょう。じっさい、フクロウは夜目が利き、聴覚もよく発達しています。その能力によって、草むらにひそむ小動物のかすかな動きを聴きとってつかまえることができます。
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ほうさんちゅう
¥1,540
ほうさんちゅう 監修:松岡篤 文:かんちくたかこ アリス館 2019年7月25日第1刷 2019年8月26日第2刷 36p. 放散虫は、五億年前から生き続けてるガラスの骨を持つ不思議な生き物。 その骨は様々な形の天然のガラス細工のように、深い海の底に眠ってるんですって。 この本に載っているのは、すべて、1個の石から取り出したジュラ紀と白亜紀の境界あたりの年代を示すものだそうです。深海の宝石箱のようですね。 現在の海にも生き続けているんですよ。
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瓶に入れた手紙
¥1,650
瓶に入れた手紙 作:ヴァレリー・ゼナッティ 訳:伏見操 文研出版 初版刊行年 2019年4月10日第1刷 わたしはタル・レヴィーン。エルサレムに住んでいる。生きていく場所としてね。死に場所ではなく。 うちのすぐそばで起こったテロを忘れることなど出来ない。なぜ、終わらないんだろう? 誰も望んでない殺し合いをいつまで続けるんだろう? どうしても知りたくて、イスラエルのエルサレムに住むタルは手紙を瓶に入れて託す。パレスチナの誰かに届くように。 イスラエルとパレスチナの問題は複雑で簡単に理解することは難しい。 けれども、ひとりひとりの人として好きな音楽、将来の夢、分かり合えることは沢山ある。その先に未来の約束が見える。属性とはなんだろうと考えさせられる。
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みんなからみえないブライアン
¥1,540
みんなからみえないブライアン 作:トルーディ・ラドウィッグ 絵:パトリス・バートン 訳:さくまゆみこ くもん出版 初版刊行日 2015年6月16日 第1刷 リーダータイプでもなく騒がしくもなく、大人しすぎて忘れちゃいけないと覚えられるでもなく、いじめてるのでもないけど、先生からも見過ごされる子。 大人になってからも経験あります。自分が透明人間になったような気がすること。 自分の影の薄さを思うと、とても悲しく、必要ない人間に思えてしまう。 でも、たったひとり隣にいるだけで、世界が全然違ったものになることもあります。
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バレエのおけいこ
¥1,540
バレエのおけいこ 文 石津ちひろ 絵 庄野ナホコ ブロンズ新社 黒猫のミイさんは、まいちゃんにバレエを教わるのが大好き。いつか、一緒に踊りたいなぁと思っています。 バレエのおけいこは、みんな楽しそう。まいちゃんも先生も、ひとつひとつのポーズがスラリと決まって、とてもきれい。 ミイさんは上手くいかないこともあるけど、みんなの優しい励ましで、出来なかったことが出来る喜びをかみしめます。 こんな絵本をみてしまったら、バレエがならいたくなってしまいますね。 お稽古をがんばってるお子さまにも、そっと差し入れたい。
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みずたまり
¥1,760
SOLD OUT
みずたまり 作:アデレイド・ホール 絵:ロジャー・デュボアザン 訳:こみやゆう 好学社 初版刊行年 2019年12月3日 ある日、めんどりが、大きなみずたまりをのぞき込むと、まあ、たいへん! かわいいめんどりが おっこちてるわ! 慌てて七面鳥に助けを求めると、これは、大変! 立派な七面鳥がおっこちてる! 次々に助けを呼んで、動物たちは上を下への大騒ぎ! ちょうど、その時… 大胆な構図と鮮やかな配色が美しい絵は、ロジャー・デュボアザン。
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民話の森の歩き方
¥2,619
民話の森の歩き方 樋口淳 著 春風社 世界中で語り継がれる5つの物語を読み解き、物語の構造や歴史を知る。あとがきの、民話は「〜村や町や国をこえて、世界中とつながる不思議な力をもっている〜」そう思います。 装丁も美しく、結構な厚みがありますが読みやすいです。
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濃霧の中の方向感覚
¥1,980
SOLD OUT
濃霧の中の方向感覚 著:鷲田清一 晶文社 2019年2月5日初版発行 先の見えない時代において、ほんとうに信じられる知性・教養とはなにか? 濃霧の中でも道を見失わずにいられる「方向感覚」のこと。社会、政治、文化、教育、震災などの領域において、臨床哲学者鷲田清一がみずからの方向感覚を研ぎ澄ませ、綴った思索の記録。 鷲田清一(わしだ・きよかず) 1949年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを歴任。京都市立芸術大学理事長・学長。哲学・倫理学を専攻。
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妖怪・神・異郷 日本・韓国・フランスの民話と民俗
¥2,619
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さよならをいえるまで
¥1,540
さよならをいえるまで 文: マーガレット・ワイルド 絵: フレア・ブラックウッド 訳: 石崎洋司 岩崎書店 2010年6月30日第1刷 2011年5月10日第4刷 ハリーと子犬のジャンピーは、とっても仲良し。 たくさん一緒に遊び、助け合ってきました。 ところがある日、学校から戻ると、いつもは出迎えるジャンピーがいません。 事故に遭ったと聞かされても、突然の別れをハリーは受け入れることが出来ません。 悲しみを胸に閉じ込めるハリーのところに、真夜中、ジャンピーが訪れます。 ゆっくりと少しずつ、納得し別れを受け入れるハリーを愛しさで包むように見守るお父さん。 フレア・ブラックウッドの柔らかなタッチにジャンピーの温もりを感じます。
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てつだってあげるね ママ!
¥1,760
てつだってあげるね ママ! 作: ジェーン・ゴドウィン&ダヴィーナ・ベル 絵: フレヤ・ブラックウッド 訳: 小八重祥子 きじとら出版 今日のママはやることがたくさん。なぜって、パパの誕生日パーティーだから。 ママはハティがお昼寝してる間に、あれこれ段取りを考えていたのでしょうね。 そういう時に限って寝てくれないんですよね。分かります。 でも、大丈夫。ママのやるべきことは、くすぐったくなるほど可愛いハティの頭にちゃんと入っていますから。それにしても、子どもって、なんであんなにママの寝かしつけが上手なんでしょうね。ふんわり甘い香りが漂ってきそうなやさしい絵は、フレヤ・ブラックウッド。
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キツネ
¥1,760
キツネ 文 マーガレット・ワイルド 絵 ロン・ブルックス 訳 寺岡襄 手書き文字、日本語版題字 川端誠 BL出版 2001年10月10日第1刷発行 2014年2月1日第9刷発行 森を焼け出された片方の目が見えないイヌは、羽根を焼かれたカササギに寄り添うも、ようやく芽生えた信頼を打ち砕くキツネが現れ、カササギを再び絶望の淵に突き落とします。 疑うことを知らないなイヌと猜疑心が強いのに騙されるカササギ、そして悪意しかないキツネ。 人間のもつ昏い性(さが)と極限状態に陥った時に現れる強さ。