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鳥の一年シリーズ メンフクロウ

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鳥の一年シリーズ メンフクロウ

文と絵:トーマス・ミュラー
訳:堀込ーゲッテ由子
エディション・エフ

深い森に棲む賢者のイメージのあるフクロウですが、教会の塔や納屋の屋根裏をすみかにし、ヒナを育てます。意外にも、人間の暮らしと密接しているのですね。
メンフクロウは、ツバメのような巣を作りません。では、どのようにして寝床を作るのでしょうか? ヒナの姿は知っていますか? 
トーマス・ミュラーの美しい絵とともに、メンフクロウの一年を追ってみましょう。

真夜中、古い教会の塔のまわりをとんでいるのは、なんでしょう?
神秘的なすがたをしたその鳥は、メンフクロウ。自分の住みかに、もどろうとしているのです。
メンフクロウは、教会の塔のてっぺんや、納屋の屋根裏のような、見つかりにくい場所を巣にします。卵を産み、ひなを育てるのに、安全だからです。
親鳥は、子どもたちが自分でネズミを狩り、なわばりをもつようになるまで、大切に育てます。
さあ、絵本をひらいて、メンフクロウの暮らしをのぞいてみてください。夜行性鳥類は、どんな一年をすごすのでしょうか。


昔ばなしや童話の中では「森の長老」や「物知り博士」の役割を担うことの多いフクロウ。そのまなざしが何でも見通すように感じられるのでしょう。じっさい、フクロウは夜目が利き、聴覚もよく発達しています。その能力によって、草むらにひそむ小動物のかすかな動きを聴きとってつかまえることができます。

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