満月をまって

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満月をまって

文｜メアリー・リン・レイ
絵｜バーバラ・クーニー
訳｜掛川恭子
出版｜あすなろ書房
初版刊行年｜2000年9月25日

満月になると、父さんはハドソンに行く。
お月さまが道を照らしてくれるから。
今から100年以上も前、アメリカのNY州ハドソンから遠くないコロンビア郡の山間に、
かごを作って生計をたてる人たちがいました。
山や木や風の音を聞き、自然とともに暮らす人びの手仕事は確かで、
長い間、親から子へ受け継がれていたのです。
ですが、町の人々の中には、山からやってくる人を見下し、排除しようとする人もいます。
町の子どもたちは「山ザル」に近づかないよう、親から受け継がれていたのでした。
作者のメアリー・リン・レイは、作家であり環境活動家。
博物館学芸員時代にアメリカの手工芸について研究されました。
絵は古きよき時代のアメリカを描いた『にぐるまひいて』などでコルデコット賞を
『ルピナスさん』で全米図書賞を受賞するなど評価の高いバーバラ・クーニーが手がけます。
本作がクーニーの最後の作品になりました。

¥1,760

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