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ハルにははねがはえてるから
ハルにははねがはえてるから
作|大前粟生
絵|宮崎夏次系
亜紀書房
小説家の大前粟生さんの感覚的な言葉が
漫画家の宮崎夏次系さんというプリズムを通って出来る
虹を見ているような絵本だと思った。
確かに視えているのに、触れることのない。
触れないけど感じられる。
ハルとナツとアキとフユ。
子どもというには複雑で、大人というほど定まらない。
4人の少女たちの内に秘めた感覚の鋭さや痛々しいほどの優しさが眩しい。
未熟さゆえに自分を抑えたり、傷つけあって、痛くて泣いても離れない。
嫉妬や羨望、依存、執着、名前の付けられない様々な気持ちが見え隠れする。
綱渡りみたいな微妙なバランスを保ちながら、刹那的に過ぎる日々。
シーソーのように均衡を保ち、一方が降りるなんてことは出来ない関係。
理屈抜きの「友だちが大切」が、ありのままに描かれる。
若いから間違うこともあるし、うまくいかないこともあるけど、
無条件に味方する。友だちだから。
出会えたことが奇跡だし、みんな揃うと最強。
かっこいいし、きれいだし、きらきら。
作|大前粟生
絵|宮崎夏次系
亜紀書房
小説家の大前粟生さんの感覚的な言葉が
漫画家の宮崎夏次系さんというプリズムを通って出来る
虹を見ているような絵本だと思った。
確かに視えているのに、触れることのない。
触れないけど感じられる。
ハルとナツとアキとフユ。
子どもというには複雑で、大人というほど定まらない。
4人の少女たちの内に秘めた感覚の鋭さや痛々しいほどの優しさが眩しい。
未熟さゆえに自分を抑えたり、傷つけあって、痛くて泣いても離れない。
嫉妬や羨望、依存、執着、名前の付けられない様々な気持ちが見え隠れする。
綱渡りみたいな微妙なバランスを保ちながら、刹那的に過ぎる日々。
シーソーのように均衡を保ち、一方が降りるなんてことは出来ない関係。
理屈抜きの「友だちが大切」が、ありのままに描かれる。
若いから間違うこともあるし、うまくいかないこともあるけど、
無条件に味方する。友だちだから。
出会えたことが奇跡だし、みんな揃うと最強。
かっこいいし、きれいだし、きらきら。