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バウルを探して<完全版>
バウルを探して
川内有緒・文
中川彰・写真
三輪舎 刊
2020年6月30日第1刷
バウルとは、バングラデシュの農村部に暮らすか、村から村へと放浪する吟遊詩人、どのカーストにも属さない人々。ユネスコの無形文化遺産にも登録されているそうですが、何とも捉えどころのない人たち。
『バウルを探して』は、まさにバウルを探す旅のノンフィクション。
著者の川内有緒さんは、当時、国連を退職したばかりという経歴も面白いし、出発前から何か不思議な力に導かれてるとしか思えないのです。
既に幻冬舎から2013年に出版され、翌年、新田次郎文学賞を受賞されています。
今回の三輪舎刊『バウルを探して 完全版』の装丁は、『本を贈る』や『ロンドン・ジャングルブック』も手掛けられた矢萩多聞さん。工夫がたっぷりなんですが不思議と手に馴染み、捉えどころのないバウルが手の中にあるという感覚は紙の本ならでは。
もうひとつ、幻冬舎版と大きく違うのは、旅の同行者で写真家の中川彰さんの写真がふんだんに収録されていること。既に文章を読まれてる方には、ああ、あの場面とすぐ分かる写真がたくさんで、一度見てしまうと写真抜きには考えられない、なるほど<完全版>です。
川内有緒・文
中川彰・写真
三輪舎 刊
2020年6月30日第1刷
バウルとは、バングラデシュの農村部に暮らすか、村から村へと放浪する吟遊詩人、どのカーストにも属さない人々。ユネスコの無形文化遺産にも登録されているそうですが、何とも捉えどころのない人たち。
『バウルを探して』は、まさにバウルを探す旅のノンフィクション。
著者の川内有緒さんは、当時、国連を退職したばかりという経歴も面白いし、出発前から何か不思議な力に導かれてるとしか思えないのです。
既に幻冬舎から2013年に出版され、翌年、新田次郎文学賞を受賞されています。
今回の三輪舎刊『バウルを探して 完全版』の装丁は、『本を贈る』や『ロンドン・ジャングルブック』も手掛けられた矢萩多聞さん。工夫がたっぷりなんですが不思議と手に馴染み、捉えどころのないバウルが手の中にあるという感覚は紙の本ならでは。
もうひとつ、幻冬舎版と大きく違うのは、旅の同行者で写真家の中川彰さんの写真がふんだんに収録されていること。既に文章を読まれてる方には、ああ、あの場面とすぐ分かる写真がたくさんで、一度見てしまうと写真抜きには考えられない、なるほど<完全版>です。